ひとつでは少なすぎる。

趣味と嫁のために社畜生活頑張ってます。趣味と仕事が中心の雑記ブログ。

「好きなことを仕事にする」は、絶対的に正しい

「好きなことを仕事にする」というのは職業選択の時の指針でよく使われる言葉です。就職活動時期にこれを聞いたことがない人はいないでしょう。

 

ただ、「好きなことを仕事にする」を本当に実践出来ている人はそれほどいないと思います。

 

 

ほとんどの人は(僕も含めて)その言葉を受け入れつつも聞き流し、現実的な就職先を見つけたと思い込んで早々に諦める人が大半でしょう。

 

逆に、「好きなことを仕事にする」をクソ真面目に受け取ってしまい、自分の好きなことと関連する企業(たとえば、旅行が好きだから旅行代理店に就職するなど)を単純に選択してしまう人もいます。

 

この場合、どちらかというと、2番の解答の、好きなことに関連する企業に就職した人のほうが、正解の解答に近いです。ただ、近いだけで当たってはいません。

 

「好きなことを仕事にする」は絶対的に正しい一方で、就職するときには何の役にも経たないアドバイスです。これをわかりやすく言い換えるなら、

 

「今すぐ好きな事を仕事にすることが出来るなら、自分で会社を起こしましょう」

「出来ないのなら、起業のための勉強として、就職して学びましょう」

死ぬまでその仕事で働けるかどうか

さほど好きじゃないけども、待遇が良い世間体が良い企業に就職した人。このタイプは「仕事は給料のため」と仕事とプライベートを切り分けている人がけっこういます。(僕もこのタイプです)

 

一見、スマートな選択なように思えますが、実際はかなり頭の悪い選択肢です。

 

正社員なら一日八時間、通勤を入れると十時間近くの時間を仕事に拘束されるのです。しかも、これからどんどん、仕事をする期間は長くなっていくでしょう。その際に仕事を賃金などの待遇の良さで選択したときと、好きなことで選択した場合どちらがトータルで楽しい人生を送れるでしょうか。

 

もちろん、ブラック企業などの低待遇は論外ですが、十分な賃金を得られる選択肢が2つ合った場合、さらなる待遇改善と、好きなことを仕事に出来る。どちらを選択したほうが、人生を豊かに過ごせるか、という問題です。

 

仕事とプライベートの切り分けは、考えられる選択肢ですが、これから労働年数が伸びていった結果、僕は仕事と趣味の同一化がスマートな選択肢になると考えます。仕事の趣味化、趣味の仕事化ですね。

 

”趣味でお金を貰っているようなもの”とは、心理学者のA・マズローが提唱する自己実現の考え方のひとつですが、こういう働き方が将来的なトレンドになるでしょう。

 

いまの仕事に「あなたの好きなこと」はない

一方で、自分の好きなことと関連する企業に就職してしまった人の場合は、イメージと現実のギャップに絶望する人が多いでしょう。

 

これも実は当然の結果です。先にあげた旅行代理店の話を、例にあげます。

 

旅行好きのあなたは、旅行の何が好きなのでしょうか。旅行の企画を作るのが好きなのか。幹事として人をまとめあげるのが好きなのか。それとも旅行の記録をブログに上げるのが好きなのでしょうか。

 

ならば、旅行代理店に就職するのではなく、その好きなこと自体を仕事にできるよう頑張ってみましょう。旅行の企画を作るのが好きなのだったら、個人向けの旅行プランのコンサルティング業務。幹事として旅行を率いるのが得意なのだったら大学生や社員旅行の幹事代行業も良いかもしれません。旅行記を書いて本を出すのも受けるかもしれませんね。

 

既存の旅行代理店の仕事に、あなたの好きなことでお金をもらえるポストはないでしょう。ただ、これは問題ありません。本当に必要なのは、あなたの好きなことにお金を払ってくれるお客さん(需要)です。好きなことに対しての市場(需要)を見つけて、それをどうやってマネタイズするのか、これさえできれば、就職先なんか必要ありません。

 

あなたの好きなことに価値を与えてよう

年金の支給年齢も遅くなる昨今、今後、定年退職の年齢はどんどん上がっていくでしょう。僕個人の予想では、寿命直前まで働くことが当たり前になる日が来ると思います。そういう時に強いのが、「好きな事を仕事に出来ている」人です。

 

近年はインターネットの発達から、個人による情報発信が、驚くほどに簡単に出来るようになっています。個人事業主の営業活動・宣伝活動も、ずいぶんと簡単に出来ます。これは「好きなことを仕事にする」ことが昔に比べて簡単に実現できることを意味するでしょう。

 

百貨店やSCの相次ぐ閉鎖のニュースを見ると、大量生産・大量消費の時代の終焉をひしひしと感じます。これからは、消費者一人ひとりの好みに合った、パーソナルな需要を満たす仕事が大量に発生するようになることでしょう。

 

大量の顧客を、ひとつの大企業が一手に引き受けるのではなく、多種多様の少数顧客を、個性あふれるたくさんの起業家が引き受ける時代が来ます。

 

「好きなことを仕事にする」の意味を「好きなことに関連する企業に就職する」に読み替える必要がなくなります。

 

「自分の好きなことに価値を見出して、お金を払ってくれるくれるお客さんを見つける」ことが現実的になってきた今こそ、「好きなことを仕事にする」は、絶対的に正しいと言えるでしょう。