趣味でサックスをやっています。ジャンルとしてはクラシックサックス。割りとマイナーなジャンルですが、どの分野でもそうですが極めようと思うとなかなか奥が深いです。
元々はジャズ畑でしたがいまいち肌に合いませんでした。そんな時にクラシックサックスに出会って、アンサンブルで交響曲を演奏したり、カルテットを組んだりして今に至ります。
色々クラシックサックスの演奏を聴いてきましたが、いまもし過去に戻って自分におすすめするなら、まずはコレを聴き込んでほしいと思って揃えてみました。
和声の素晴らしさを聴く
レシテーションブック-雲井雅人サックス四重奏団
・収録曲
無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番(ヨハン・セバスティアン・バッハ/編曲:北方寛丈)
サクソフォーン四重奏曲 (アレクサンドル・グラズノフ)
レシテーション・ブック (デイヴィッド・マスランカ)
今年亡くなられたアメリカの作曲家D・マスランカ氏の名曲、レシテーション・ブックが収録されています。難曲ながらも非常に人気のある曲なので、いつか演奏したいと思っている方も多いと思います。
個人的には、バッハのヴァイオリンパルティータもとても好きです。純正律の重なりから発生する”差音”。雲井先生の四重奏団のコンセプトである和声や差音が存分に堪能できる名曲になっています。
ショーソン、ドビュッシー、ラヴェル-ハバネラ・サクソフォン・カルテット
・収録曲
弦楽四重奏曲 ヘ長調(Maurice Ravel)
幾つかの舞曲 作品26(Ernest Chausson)
ダンス スティリー風タランテッラ(Claude Debussy)
ピアノのために(Claude Debussy)
世界で一番といっても過言ではないサクソフォンカルテット、ハバネラSQの最新CDです。ラヴェルやドビュッシーなどの名曲をサクソフォン四重奏向けにアレンジしています。
数年前にブルーオーロラSQとのジョイントコンサートがあり、青葉台に聴きに行ったときも思いましたが、全員のレベルの高さが曲の完成度を一段と高めています。
ちなみに、ハバネラというとコンサートでの演出も有名です。
日本のトップサクソフォンカルテットの名盤
トルヴェール・クヮルテット・ベスト-トルヴェール・クヮルテット
・収録曲
サクソフォン四重奏曲(長生淳)
サクソフォーンのための小四重奏曲(ジャン・フランセ)
アンダンテとスケルツォ(ボザ)
弦楽四重奏曲 へ長調 第1楽章(ラヴェル)
フランス組曲 1.ノルマンディー(ダリウス・ミヨー)
カルメン・ラプソディ(長生淳)
デューク・エリントンの時代から(デューク・エリントン)
トルヴェールの「四季」「春」1.アレグロ(ヴィヴァルディ)
オレオ(ソニー・ロリンズ)
Strange Grass Hopper(菅野よう子)
バラード・フォー・トルヴェール(横内章次)
My Favorite Things(R.Rogers)
ブエノスアイレスの夏/(アストル・ピアソラ)
The 7th Wonder(本多俊之)
D-ウォーク(本多俊之)
サクソフォン・パラダイス 1(本多俊之)
アトム・ハーツ・クラブ・クァルテット (吉松隆)
トルヴェールの「四季」「夏」3.プレスト(ヴィヴァルディ)
日本でいちばん有名なサクソフォンカルテット、トルベールカルテットのベスト・アルバムです。収録されている吉松隆先生のアトム・ハーツ・クラブ・カルテットは、弦楽四重奏番やピアノ+ヴァイオリンデュオなどの様々なバリエーションがありますが、サクソフォン版は弦楽とは一味違ったパワーを感じる名演になっています
全員が国内でもトップクラスのサックス奏者の先生方が集まった類まれなカルテットです。この四人だからこそ出来る演奏がたくさんありました。テナーサクソフォンを担当されていた新井先生が昨年脳梗塞で亡くなられてしまったので、現在は活動を停止されています。
プレシャス-クローバー・サクソフォン・クヮルテット
・収録曲
サクソフォン四重奏曲 (ジャン=パティスト・サンジュレー)
四重奏曲(アルフレッド・デサンクロ)
サクソフォン四重奏曲 Op.102(フローラン・シュミット)
G線上のアリア(J.S.バッハ/伊藤康英編曲)
東京芸術大学出身のサクソフォンカルテット、クローバSQのセカンドアルバムになります。サンジュレー、デザンクロ、シュミットとサクソフォン四重奏の王道曲を見事に演奏しきっています。遊びのない曲目だけにカルテットのレベルの高さがよく理解できます。
巨匠の名演を聴く
サクソフォーン・アンサンブルの至芸-ダニエル・デファイエ・サクソフォン四重奏
20世紀を代表するサクソフォーンの巨匠、ダニエル・デファイエによる70年代の貴重な名盤2枚を完全復刻。LPレコードからの復刻なので、録音に古さは否めないですが、演奏のレベル・音色、曲目の内容は圧巻のひと言です。
サクソフォンの巨匠というと、神様マルセル・ミュールが上げられますが、初期の頃だけあって現代とは合わない部分もあります。もちろん名演に違いはありませんが、今回は初心者向けという意味でも、あえて外しました。
サックスを初めたばかりの僕がコレらのCDを聴いていたら、もう少し真面目に練習したのかしら(笑)とちょっと思ってしまいますが、多分そんなことないですね。