サックスなど音が大きい楽器は日常的に練習もできないので
音を出せる練習というのは貴重な時間です。
僕も忙しい合間を縫って練習に励んでいます。
そんな中、今年の2月から急にスランプに陥りました。
出したい音がうまく出せない。下の音が安定せずに裏返ってしまうなど。
その結果、身体のバランスが崩れてしまって吹ける曲も吹けなくなってしまいマジで焦りました。
ちょっと前に調整に出したのがまずかった。もう一度工房に持ち込んで相談してみようか、
などと考えていたのですが、もしやと思いアレを交換してみたら、不調が嘘のように治りました。
一番大事なパーツであるリードが寿命を迎えて鳴らなくなっていたのです。(しかもローテーション用の10枚全部)
わかってしまえば、なんてことない木管楽器アルアルなのですが、
この問題を解決するまでひと月ちかく悶々としていたと考えると非常に無駄な時間を使ってしまいました。
使い始めた日をきちんと記録していたけど気づけなかった。
僕の場合、リードを10枚一斉に空けて、
ひと月ほど外気にさらしてから使用しています。
そのほうが日本の湿度にリードが馴染むらしいので。
前回は昨年の8月から使ってたので、ローテーションをかけていたとはいえ
半年以上使えてよく持ったほうなのです。
日付を見て気づけよ、自分に突っ込みを入れてしまいますが、
混乱しているときはなかなか気づけませんね(汗
特に銀箱の3だとちょっと使い込んでで薄くなったぐらいが
個人的に一番いい感じになるので、馴染むのと劣化を混同してしまった感じです。
ローテーションが気づき辛くしていた。
10枚入るリードケースに入れてローテーションかけて使用します。
だいたい左から順に鳴るリードを入れ替えると1~6がレギュラーで7~10が
補欠という感じです。
リードは使い込んでくると劣化するものもありますがだんだんと良い塩梅になる(気がする)ものもあるので、
10番が4番ぐらいまで上り詰めることあります。(1番になることはまず無いけど)
また、ローテーションを均等にかけていいないとリードがすぐ劣化する。調子の悪い日に代わりのリードがないといった問題があるので複数枚を順番に使うのは絶対なのです。
しかし、今回はローテーションのせいでリードの劣化に気づくのが遅くなってしまっていた気がします。
どんなに鳴るリードであっても消耗品だということをキモに銘じておかないといけませんね。
どんなリードもいつかは寿命が来て鳴らなくなります。
思えば音程がコントロールし辛かったりといろいろと変な点はあったのですが、
あまりに急に調子が悪くなった気がしていたので気づけませんでした。
次のリードを予め準備しておこう。
代わりのリードということで、今度は青箱の3を用意してあります。
こちらは昨年の冬にかって、すでに開封して日本の湿度に馴染ませてあります。
馴染ませることによって、リードが日本の湿度になじみいい具合に響くようになる(気がします)
ビニールをむいてひと月ぐらい放っておけばいい感じです。
逆に、次のためのリードを準備しておかないと、新品の封も切っていないリードで
吹かなければならなくなってしまうので使い始めたら次のリードを購入しておかなければなりません。
いいコンディションで吹ける状態を維持し続けることも上達には大事です。
そのためにもリードのサイクルをきちんと管理しないといけないと今回は反省しました。