楽譜に演奏時の注意ポイントを書き込んだり、音間違いを訂正するなどの、ちょっとした編集だけなら、楽譜ビューワーソフトのMobilesheetsPro(iosならpiascore)でも問題なく対応できます。
これが大幅な修正、特に楽譜の切り貼りになるとこれらのソフトでは対処できなくなります。
演奏の都合上楽譜をめくる箇所を変えたりするのはよくある事です。その際には本格的なPDF編集ソフトを利用して楽譜を修正することをおすすめします。
今回は、譜面の切り貼り(トリミング、スナップショット)で僕が実際にやっている方法を紹介していきます。
パソコンでの編集のやり方(FoxitReader)
パソコンで修正するのでしたら、FoxitReaderという無料で使えるPDF閲覧・編集ソフトを私はオススメします。
MobilesheetsProから楽譜データをパソコンにアップロードするという手間が掛かりますが、編集自体はとても簡単にできます。
パソコンでの編集のやり方は下記の通りになります。(編集前には、MobileSheetsProからファイルをPCにエクスポートしておいてください。)
(コピーのやり方)
1.FoxitReaderを開き、編集したいPDFファイルを選択する。
2.ホームタブから左上(ツール)のスナップショットをクリックし、コピーしたい箇所を選択します。選択すると、クリップボード上にデータがコピーされます。
(貼り付けのやり方)
3.そのままの状態でコピーした譜面を貼り付けたい場所まで移動し、注釈タブから作成(スタンプの作成)をクリックします。真ん中あたりに”クリップボード画像をスタンプとして貼り付け”がありますのでそこをクリックするとコピーした画像データが薄く表示されます
4.それを任意の場所に貼り付けます。大きさの調整ができますので好きなサイズに調整すれば完成です。
編集が終わりましたら、ファイルを上書き保存して楽譜ビューワーソフトに戻せば編集完了です。
タブレット(android)での編集のやり方(Foxit PDF Reader Mobile)
androidタブレットで修正を行うのでしたら、Foxit PDF Reader Mobileをお勧めします。
編集作業自体を比較するとFoxitReader(windowPC)のほうが断然簡単ですが、タブレット上で編集が完結できるというのが強みです。こちらでわざわざ自宅で作業する必要もなく、移動中に楽譜(PDF)の編集ができます。
タブレットでの編集のやり方は下記の通りになります。(編集前には、MobileSheetsProからファイルをローカルフォルダにエクスポートしておいてください。)
(コピーのやり方)
1.Foxit PDF Reader Mobileを開き、編集したいPDFを選択する。
2.コピーしたい楽譜のあるページまで移動したら、画面右上には三点(…)をタップします。
3.一番下に”スクリーンキャプチャ”という項目が出てきますのでそこをタップします。
4.クリック後に保存したい領域を選択して、右下にある保存(フロッピーディスク)のマークをタップすると該当部分のスクリーンショットが保存されます。画像はFoxitフォルダのimage//画像というフォルダに保存されます。
(貼り付けのやり方)
5.画面下部の5つのアイコンがありますが、この中の一番右にある、ペンのようなアイコンをタップします。
6.タップするとさらに細かくアイコンが出ますが、一番右の万年筆アイコン(署名)をタップし、署名の作成を行います。
7.作成から、真ん中の左側にあるアイコンをタップし、先ほどスクリーンショットを撮った画像を選択します。
8.いったん画像を保存して元の画面に戻ったら、再度一番右の万年筆アイコン(署名)をタップします。
9.先ほど保存したスクリーンショットが選択できるようになっていますので、選択して任意の場所に張り付けることができます。サイズ等を調整すれば完成です。
両方ともインストールしておいて損はない
編集作業自体を両方で試してみましたが、きれいに編集できるのはFoxitReader(PC)のほうでした。作業も格段に簡単にできるので、家でじっくり作業ができるようでしたらこちらをお勧めします。
一方で、作業事態は快適とは言いづらいものがありますが、タブレット一台で編集から閲覧まで完結できるという点ではFoxit PDF Reader Mobile(andoroid)にも大きなメリットはあります。小さな修正や出先でPCが使えない時などにはあってよかったと思えるはずです。
基本はどちらもインストールしておいて場合場合で使い分けるというのが一番良いやり方なのかもしれません。