ひとつでは少なすぎる。

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目的を十分に考えた「攻めの」読書。「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」

自分の知識を強化しようと思って、近ごろは情報収集に熱を出しています。Evernoteをプレミアム版(有料)にし、遅まきながもIFTTT(イフト)やZapierを活用してネットの情報をせっせと集めています。

同時に、電子書籍を本格活用しております。


ビジネス書などの活字に関しては、Kindleの「ハイライトとメモ」が便利すぎて、もっぱらKindleで活字本は購入しています。キセブなるものを知ったので、電子書籍のセール情報も見逃さなくなり、お得に電子書籍が購入出来るようになりました。


その結果、読む本には困らなくなりましたが、本を読む時間に追われて、他のことが出来なくなってしまいました。本当ならブログも書きたいしサックスの練習もしたいのに本を読むことに追われて全然出来ません。ネットの情報も本も沢山手に入りましたが、ただ集めているだけになっています。


情報収集するばかりで全くアウトプットできていない状態に難儀していました。 知識を増やしたいけど、ただ読書をしているだけではダメだと思い、効果的な読書の方法を知りたくて本書を手に取りました これを解決するために読んだのが、今回レビューする「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」です。


読み終わって、まさにいま自分が悩んでいる、情報や知識を集めるばかりでそこから先に何をすれば良いのか分からない、という状態を解決するためにピッタリの1冊だということが分かりました。


本書では、ただ本を読むだけの読書をやめて、読書で学んだことを行動に移す「攻めの読書」を推奨しています。本書を読んで僕なりに理解した「攻めの読書」のポイントを簡単に紹介していきます。

読書は有用なツールでしかない。不必要な本を読むのをやめる


本書では、今はまでの人生で1000冊の本を読んでいる人はこれ以上たくさんの読書をしても、今までそのような成果を得ることは難しいと説明します。端的に言えば、これ以上読書はコストパフォーマンスが悪いのです。


本書では、読書は大切な生活習慣だと説明します。生活中での本の優先順位を上げることを推奨し、毎日の習慣に本を読む時間を作るべきだと本を読むことを何よりも推奨していますが、その一方で「本の読みすぎは良くない」とも主張しています。

 

後で紹介しますが、 30 代になるまでに300冊、それ以降は1年に 50 冊程度読めればいいと思います。  これまでにそこまでの冊数を読んでいない方は、ある程度の量を読み終えるまで、余裕時間をなるべく読書にあてるほうがよいでしょう。ただ、毎月 10 冊以上読み続け、これまでに1000冊以上読んでいるような人がさらに読書に一定以上の時間をあてるのは、 すでに費用対効果が限界にきている というふうに思います。

「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」より

 

考えてみれば、これは当然な話です。体にいい食事や薬だからといって、必要以上に摂取してしまえば、毒になってしまいます。我々は読書は良いものと思い込んで、たくさんの本を読む事=正しい事だと思いがちです。そのため睡眠時間を削ってまで本を読んでしまったりします。


しかし、本当に正しい読書というのはそうではありません。何事にも適切な量があります食事なら3食で1500kcal、睡眠時間は7時間程度といった具合です。これがもし食べすぎて太っているのなら食事の量を減らす必要がありますし、睡眠不足でしたらもっと寝るように習慣を持たなければいけません。


これと同じようにに、自分の状態を鑑みて、考えて適切な読書量を選択する必要があります。その際には、あえて本を読まないという決断をすることも必要なのです。

A4メモ書きとチャレンジシートを利用して一冊の本を熟読する


今までに300冊以上の本を読んだ経験のある人にとっては、本をたくさん読むよりも、自分の目的に適切にかなった1冊の本を熟読することの方が、より効果的です。これは流れ作業的に沢山の本に追われるのを止めて熟読して手に入れた知識を実際に使ってみる方がより成長できるからなのです。


実践の前には、まずは知識を得るために本を熟読することが必要があります。効果的な読書をするための具体的なテクニックとして、著者の提唱しているA4メモ書きと チャレンジシート があります。


1冊の本を集中して読み込み、そこで自分の中に生まれたモヤモヤをA4メモ書きで解消することで、その本に対する理解をより深めることができるようになります。

また、 チャレンジシート を活用することで、本を読むことの目的を見失わずにすみます。理解したことから行動に移そうかということを具体的に記述することが可能になります。


具体的な方法としては、本を読む前に チャレンジシート にその本を読む目的、本を読むことで何を得たいのかを書き込みます。本を熟読し終わったら、A4メモを使い理解したことやモヤモヤを一気に書き込んで整理させていきます。


その後、 チャレンジシートの残りの三項目に答えることで、その本で得られた知識や考え方、またそれをどのように今の生活に取り入れるかといったことを明確に文章として残すことができるようになります。


A4メモ書きと チャレンジシートを使うことで、今までよりも深い読書体験ができているということが実感できます。

学んだことを実行して「攻めの読書」を実践する


本書の提唱する攻めの読書においては、読んだ後の行動こそが最重要な項目になっています。水泳ができるようになりたかったら、畳の上でなく、実際にプールを見に行って泳ぎの練習をするしかありません。同じように実力を伸ばしたければ本を読んでいた知識を実践で使ってみるしかないのです。


しかし良い本を読んで、新しい知識を得た正しい考え方を手に入れた。だけども、何の生活にも変化が起きないといったことは実はよくあります。


せっかく手に入れた知識は、活用しなければ何の意味もありません。チャレンジシートのいいところは、本を読んだことで何をするかということを明確に自分に理解させることができるという点です。


また、読書を終えてこれからの生活をどのように変えるのか、その結果、3ヶ月後にどういう風な自分になっていたいか、といった未来の予定を描くことによって、自然的に行動を促すという仕組みになっています。


本を読むという行為から自然に行動へと繋げていくことができるという意味で、チャレンジシートはとても素晴らしい仕組みになっていると思います。

 

この本を読んで行動した結果、3か月後には何をしたいか、どうなっていたいかを書きます。チャレンジシートは読んだ本1冊ごとに書きますので、この部分が成長に直結する重要な内容になります。

「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」より

 

 

読むべき本を見つけるためには目標を明確にする


本書は読書術の本となっていますが、僕は、目標を達成することが一番大事である。そのために有用なツールである読書をうまく活用しようといったメッセージを本書から受け取りました。

 

5年後にどうなっていたいかの目標を立てることで、どういう本を読むべきかはかなりはっきり見えてきます。そういった本を数冊読むと、自分のなかで、今後どうしていくべきかという仮説がよりはっきり見えます。それにより、さらに読み進めたり、あるいは方向を少し修正したりすることができます。

「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」より

 


読書は大事ですが、食事や運動と同じく人生を楽しく生きる上での、道具のひとつでしかなありません。


読書をする前に、まず自分がどういう人生を送りたいのか、といった自分の人生の目標を明確にし(本書では目標は日々変わるので簡単な決めればいいと言っています。)それに向けて一生懸命に進んでいくことの方が大切です。

 

目標を見据えて行動出来るようになる「アクションリーディング」


本書の読書法の1番のポイントとしては、行動に繋がる「攻めの読書」が上げられます。

 

「できる人」は、本に対して積極的です。「攻め」の読書スタイルです。 時間がないなかでも、自らが必要なものを選び、時間を無駄にせず読み、読んだ内容を自分のものにしていきます。

「アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”」より

 


「攻めの読書」の場合、無闇やたらと本を読む必要はなく、必要な本を年間に50冊(しかもそのうち半分は小説)、つまり週に1冊も読めば充分な読書量になります。


そうして厳選した本をA4メモ書きとチャレンジシートを駆使して、自分が必要としている知識を本から吸収し、知識を自分のものとします。


そしてチャレンジシートに書いたこれからの行動に沿って生活を変化させて行くことで、学んだ知識を具体的な行動に置換させていきます。まさに本書の提唱する「攻めの読書」が出来上がっているのです。


本書では、本以外の情報収集として、ネットでの効率的な情報収集のやり方なども載せていますが、ネットだけでは(文字数が少なく深い話ができないため)得られる知識が浅くなってしまいます。やはり、深い知識を得るためには本を熟読することが一番だと推奨しています。


「アクションリーディング」を習慣化することが出来れば、今までよりも少ない読書量にも関わらず、今まで以上に自分を成長させることが出来ることでしょう。


また、読書をする前に目標を明確化させることの方が重要だと本書では説いています。一方で、目標設定の部分についてはあまり深く書かれておりません。あくまでも目標を達成するための「攻めの読書」の具体的なやり方を説明しています。


そういう意味で不足部分を補完するような内容として、次は目標設定についての本を読んで行こうかと考えています。


「ザ・コーチ」というコーチングに関する本がよさげだったので、読んでみようかと思います。今だとAmazonプライム会員だったらタダで読めるようなのでちょうどいいかなと思い次に読んでみようかと思っています。