ひとつでは少なすぎる。

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今年一番アツかった漫画「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」

久しぶりに熱くなれる漫画と出会えました。

 

一話目を読んでこれは面白そうだと、刊行されている11巻まで即購入。タイトルは、「Shiori Experience(シオリエクスペリエンス)ジミなわたしとヘンなおじさん」。

 

 

冴えない女教師が主人公のこのマンガ。主人公が伝説のミュージシャンの幽霊にとりつかれてロックスター目指すというストーリーになっています。ヤングガンガン連載中のいわゆるバンド漫画になります。

 

ツイッターで誰かがすごい面白いって呟いていて、どんなもんだろうと検索したら公式サイトで第1話が無料で読むことが出来ました。興味ある人は下記のサイトへどうぞ。

 

magazine.jp.square-enix.com

 

面白そうだと思ったらぜひ全巻読んでみましょう。特に7巻辺りが個人的には大好きです。

 

個人的に熱くなったポイントをまとめてみました。

後一年で伝説にならないといけない、という設定が熱い。

最近の漫画にはない熱血なストーリーが個人的にはツボでした。一昔前のジャンプ黄金期みたいなわかりやすさがいいです。

 

主人公は幽霊にとりつかれることで伝説のミュージシャンの能力を手に入れましたがその代わりに、28歳になるまでに伝説を作らなければいけなくなります。ちなみに主人公は27歳の誕生日を迎えたばかり、つまりあと1年で伝説を作らないと死んでしまいます。

 

主人公はもちろん死にたくありません、そのためなんとか伝説を作って延命しようと考えます。でも軽音部を立ち上げてメンバーと音を重ねていくうちに、主人公の気持ちも変わってきます。

 

「死にたくないから伝説を作る」から「伝説になるぐらいの成功を掴んでみせる」といったポジティブな気持ちに変化し音楽により真剣になっていきます。

 

純粋に仲間とともに熱い演奏をしたいという主人公の気持ちが伝わってきて胸が熱くなります。そしてそれを後押しするようなストーリーが最高で何度でも読み返したくなります。

 

登場人物みんなが熱い。敵役(カタキ)もかっこいい

登場する人物、人物がみんな熱くてかっこいいのがこの漫画のいいところです。

 

特に一番好きなのはサックス吹きの同じ井鈴(いすず)茜ちゃん。11巻ではついに表紙を飾ってくれました。第一話から登場し、軽音部の部長ながらも実力が今ひとつだった彼女。同じサックス吹きなので、個人的に応援していましたが8巻でついに大ブレイクしました。7巻の最後で出てきたときはヒヤヒヤしましたが、8巻は彼女のための一冊になっています。

 

Exp.33「井鈴茜」における独白のシーンは、音楽をやっている人ならば身につまされるシーンになると思います。挫折と成長はマンガの王道。思わず目頭が熱くなりました。

 

同時に、敵役である吹奏楽部顧問のすばる先生もアツかった。吹奏楽部を全日本吹奏楽コンクール全国大会金賞を2年連続で獲得させる実力者。吹奏楽コンクール全国大会で金賞を取るというのは並大抵なレベルでは無理です。当然指導する先生も並ではいけません。

 

すばる先生は軽音部に対してはイヤな敵役でしたが、たった一つ音楽という共通点については、主人公サイドである軽音部と負けず劣らず真摯に向き合っていて好感が持てます。

 

井鈴ちゃんの成長も、すばる先生のおかげであることは無視できない業績でしょう。暴力的でぶりっ子ですが、音楽に対して真摯に取り組もうとするすばる先生は間違いなく素晴らしく魅力的なカタキ役です。

 

これからの展開がすごく気になる

これからストーリーは大きな盛り上がりを見せることでしょう。

 

バンドメンバーも揃いオリジナルの曲も出来上がってきた。

 

RPGでいえば仲間もそろいレベル上げもアイテム集めも終わりました。あとは最終ダンジョンでボスに挑戦です。どんどんかっこよくなるライブシーンにワクワクさせられますね。失踪した主人公の兄や幽霊を狙う謎の組織などの伏線もバッチしでこれからの盛り上がりは間違いなくありません。

 

バンド漫画だと個人的最高傑作は「BECK」でしたが、この作品も負けず劣らず熱いです。音が出せない漫画でどうすればバンドシーンを盛り上げるのかを「BECK」とは違う形で表現しています。

 

「BECK」はもう終わってしまいましたが、「SHIORI EXPERIENCE」はこれからが熱いです。マンガを読んでアツくなりたければ是非読んでみてください。