ミスや失敗をすると、人は憂鬱になります。
ミスや失敗は嫌なもの。やってしまうと怒られるものという意識があります。実は僕も、久しぶりに仕事でミスをしてしまい先程まで憂鬱でした。できれば失敗なんてしたくないと、誰もが思っていると思います。
でも、失敗しないことが1番大事、というわけでもありません。
前の記事にも書きましたが、今よりももっと成長したいと思ったなら、ほどほどのチャレンジすることが必要不可欠です。そして、周りの人よりも果敢にチャレンジしているのなら、周りの人よりミスが出ることは当たり前です。
成長する上で、ミスや失敗は絶対について回る
チャレンジするうえで、ミスや失敗することを恐れてはいけませんし、ミスを怖がる必要もありません。
大事なのは、ミスや失敗したという事実を、きちんと受け止めることです。そして、起きた失敗がどういう原因で起きたことなのかをしっかり分析して、対策を講じることです。
たとえば、単純なケアレスミスだと思うのなら、入力の自動化やチェックリストを作成するなどで、ケアレスミスを防ぐ仕組みを考えてみたりしてはどうでしょう。
また、人が関わってくる部分なら、失敗しやすいボトルネックを突き止めてそこを相互に確認し合うことも良いかも知れません。
失敗を恐れていたら新しいことは出来ませんし、成長もできません。失敗したら、それはそれで受け止めて同じ失敗を繰り返さないようにするのがポイントです。
大事なのは、起きたミスを忘れてしまうこと。ミスをミスのままで終わらせないことです。そのための対策ツールとして、「やっちまったリスト」を作ることを僕はおすすめします。
「やっちまったリスト」を作ってミスを防ぐ
ミスや失敗をすることは、とてもショックですが、ショックを受けてそれで終わらせてはいけません。
もちろん、メンタルヘルスの面では、気分転換してショック状態から抜け出すことも大事だとおもいます。ただそれはソレとして、失敗した事実やその原因を突き止めないと、同じミスを繰り返すことになってしまいます。
ミスしたという事実を忘れないために、失敗した事柄の記録をつけるようにしましょう。僕はそれを「やっちまったリスト」といっています。
といっても大層なものではなく、簡単なものです。googleスプレッドシートを1つ「やっちまったリスト」にしているだけなのです。
「やっちまったリスト」の大事なポイントは、失敗をきちんと記録していくことです。
そういう点では、PCでもスマホでもすぐに起動して記録できるgoogleスプレッドシートはとても便利です。僕は仕事やプライベートに関わらず、ミスや失敗をしてしまった(やっちまった)と感じたら、自前の「やっちまったリスト」に記録しています。
記録している内容としては、
日付:失敗が起こった日付
内容:どういうシチュエーションでどういう失敗をしたのか
分析:なにが原因で失敗したのか、今後もそれは発生する可能性があるのか
対策:今取れる対策、将来的に取れる改善案etc
備考:起きたミスから連想される、他の仕事で出るかも知れないリスクや今後覚えたいスキルなど
などを、できるだけ簡潔にに書いています。
忙しい場合は、起こった失敗の内容とそれついて思いついた対策(意外と思いつくものです)を書いておいて、落ち着いたときに清書してもOKです。
また、他の人が原因でとばっちりを食らうミスもありますが、そういうものに対しても、できるだけ自分が出来る対策や改善を考えています。
他人に変わることを期待するのはナンセンスというのもありますが、他人よりは自分を変えていったほうが簡単ですし、結果として自分のためになるからです。
「リスト」で、事例→原因→対策のサイクルを回す
発生したミスや失敗を成長に変えるためには、原因と対策が必要になります。
ミスをした際に、なんでそれをしてしまったのか、どうすれば次は失敗しないで出来るかなどを検討して実行しましょう。そうすれば段々と実力が上がって行きます。
模試で間違えた問題を勉強するのと同じ理論です。間違えた問題を、次回は間違えないように勉強しいくと、段々と苦手な問題が無くなりいつの間にか点数が上がっていくのです。
また、原因を分析する際には、その事例自体に場当たり的に対処するのではなく同様のケースにも対応できるように、原因を分類しましょう。
今回のミスを分析した結果、原因は簡単なものでした。数ヶ月前に部署のベテランの担当が新人と交代していたにも関わらず、以前と同じ調子で任せてしまった。その結果、以前では起きるはずのなかったミスが起きてしまったのです。
そうなると、この事例1つに対応するだけではリスクがあります。同じミスをしないためには、前担当と現担当の能力や資質の差を考えて、担当と絡む仕事全体に、対策を練る必要があるかもしれません。
間違えた問題を間違えないようにするために、回答を暗記するのではなくてきちんと内容を理解して解けるようになることで、似たような他の問題にも回答できるようになります。
これと同じように、失敗した原因を分類して分析することで、起きたかも知れない将来の失敗やミスを防ぐことが出来ます。
大事なのは、同じ失敗を繰り返さないこと
成長するうえでは失敗することは、当たり前です。
また、対策を講じたからといって次は絶対に失敗しない、なんてことは誰にもわかりません。でも、それは問題ありません。大事なのは、ミスをミスのままで放置しないことです。分析して対策を講じて実行することです。
どんなに勉強したからといって、絶対に満点が取れるわけではありません。どんなに生産効率が良い工場だって、歩留まりを100%にすることは出来ません。
でも対策を講じていくうちに、以前よりも1点でもミスを無くしたりより深く学ぶことは出来ます。以前よりもローコストで製品を作れたり、0.1%歩留まりを良くすることが出来るようになります。
またミスを嫌なものではなく、今以上になるための課題や成長の手がかりと考えるようにしましょう。ミスや失敗を成長のための糧と考えてポジティブに受け取れるようになります。
成長の手がかりを忘れてはいけません。そのためにも、「やっちまったリスト」を作ることをおすすめします。