会社に新入社員が配属されてきました。
若々しい顔つきと、スーツを着なれてない感じが、大変微笑ましいです。
スーツスタイル(ジャケパン含む)は、いろいろと批判を浴びることがありますが、ビジネスの場で一定の格式を保つという意味では、今後も廃れることはないと思います。
人に礼節を尽くしている、というのがひと目で分かるからです。ベンチャー企業の社長も、はじめはジーパンにTシャツだったのが、いざ株式上場となると、スーツを着て記者会見をしたりします。
そのため、これから働き始める、もしくは働き始めた方はある程度スーツに対する知識を持って、スーツを着こなしていきましょう。
とはいっても、そんな大変なことではありません。変に奇をてらわずに、あなたと会う人が、あなたと話していて不快にならないようにするのが1番です。
見ている人を心地よく感じさせる服を着るのが、オシャレの第一歩です。
スーツをオシャレに着るためのテクニックとして、簡単に出来るものが1つあります。スーツを含めて、ファッションは、身に着けている色が少ないほど、上品に見えます。
ビジネスシューズは黒、つまりブラックで揃い揃えるようにしましょう。
着るものの色を減らすほど上品になる
スーツスタイルを着こなすときには、できるだけ色を減らすようにしましょう。
スーツスタイルの理想、目指すべきところはタキシードです。光沢感のあるブラックの上下に白シャツ、シルクで出来たブラックのボウタイ、つま先が磨かれたストレートチップの革靴ももちろん黒。白と黒という2色で構成された上品なスタイルは、フォーマルの最高峰です。
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スーツの構成は、上下の背広にワイシャツ、ネクタイを真ん中に垂らして、ベルトと革靴といった小物類を揃えます。
背広とワイシャツ、そしてネクタイで3色、ベルトと革靴を同色でまとめると4色になり、色のバランスとしても、せいぜい一度に4色ぐらいが上品に見える限度になります。
これを、靴とベルトで分けて5色にしてしまうと、かなりカジュアルな印象になってしまいます。フォーマルの引き締まった印象を与えたいのなら、4色までに色を絞るのがベストです。そのため、革靴とベルトは、同じ色(黒)で揃えるようにしましょう。
ビジネスの場なら、スーツスタイルで4色、ジャケパンスタイルでも5色以内の色使いに収めるのがベターな選択になります。それ以上になると、バランスにずいぶんと気を使わないといけなくなります。
もちろん、スーツを極めたいという人は、多色をバランスよく着こなすことを極めてもいいと思います。世の中には、色とりどりのアイテムを使って華やかなのにもかかわらず、バランスよくスーツを着こなすオシャレさんもたくさんいます。
僕はスーツをビジネスマンの戦闘服だと思っていますから、興味のない人は、必要以上に頑張る必要はないと思っています。
スーツは色の数を抑えたほうが上品に見える。そのため、ベルトと革靴を同色(特に黒)で揃えたほうがいいということを、覚えてくれれば十分だと思っています。
ベルトや革靴を黒色で揃える理由
スーツスタイルを上品に見せるためには、色を減らすことが重要です。そのため、小物であるベルトや革靴を同色に揃えることが重要なのは、理解してもらえたと思います。
ただ、同色でいいのならば、茶系で揃えてもいいのでは?という疑問は当然湧いてくると思います。
もちろん、色を揃えるだけなら茶色で揃えても問題ありません。色合いに関しても、よっぽど奇抜な色のスーツでない限りは、合わせることが出来るでしょう。
それでも、僕は茶色をおすすめしません。
なぜなら、茶色で同色で揃えるのは至難の技だからです。
googleで”茶色”で画像検索してもわかりますが、一口に茶色と言っても、オレンジがかった色から、ほぼ黒に見えるものまで、その種類は千差万別です。
(googleで”茶色”と画像検索した場合)
そのため、茶系でベルトと革靴で同色にする場合に、同色で揃えたつもりで実は同色になっていない、なんてことになってしまう可能性もあります。素敵なデザインの財布を見つけて、買い換えようと思っても、茶色の色合いが違うから買えない、なんてこともあります。
これがベルトと革靴だけならまだしも、財布や名刺入れなどの革小物もあるため、それをすべて同色で揃えるようにするのは、なかなか難しいでしょう。
また、革小物のメンテナンスをする場合、同色の油性クリームを塗って、革製品に栄養を塗り込みます。革製品と違う色のクリームを使うと、シミになったりするため、それも気を使います。
黒か茶系かの選択で、茶色を選択してしまうと、こういった面倒なことになってしまいます。気に入った革小物1つ使う際にも、茶系の場合は気を使わないといけません。メンテナンスも、その靴ごとにあった色のクリームを揃える必要があります。(場合によっては、磨く用のブラシも)
こういった面倒なことを、僕はおすすめしません。
黒を選べば、色の比較をする必要はありません。ベルトも財布も(ビジネスライクという制限はありますが)自分の好きなデザインを選ぶことが出来ます。メンテナンス用の油性クリームも、ブラックを選んでおけば、すべての革製品に使うことが出来ます。
忙しくなってくると月一回の靴磨きですら億劫なときがあるのに、そこまで気を回すことは出来ないと僕は思います。身だしなみを保つことと、メンテナンス等の維持コストを天秤にかけると、スーツスタイルでは、ベルトと革靴を黒色で揃えることがベストだと僕は思います。
男は黒に染まれ!