ひとつでは少なすぎる。

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仕事よりも休むことを優先したほうが生産性は上がる

仕事もバリバリやって、終業後はスクールやスポーツジムで自己研鑽。やっときた週末も遠出やなんやらで、楽しかったけど結局休めず。

 

予定が埋まっているのは、嬉しい半面大変なものです。仕事でも頼られて、プライベートも充実している。そんな忙しい人ほど時間を捻出したいために、ついつい睡眠時間を削りがちです。

 

 

ただ、そんな生活はいつまでも出来るものではありません。厚生労働省の出した「健康づくりのための睡眠指針2014」でも、睡眠不足や不眠は、生活習慣病のリスクを高めることを警告しています。

睡眠対策 |厚生労働省



若さに任せて短い睡眠で頑張れるのは若いうちだけです。人生という長い長いマラソンを走り切るためには、睡眠(休息)を第一に考えることが出来るかどうかにかかっています。

 

寝ないで頑張っても、結局効率は下がる

上記で紹介した厚労省の「健康づくりのための睡眠指針2014」では、睡眠不足が注意力や作業能率を低下させ、一方で、事故やヒューマンエラーの危険性を高めていることを示唆しています。

 

ある介入研究では、夜間睡眠を 1 日当たり約 5.8 時間に制限すると、制限せずに約 8.6 時間眠らせた場合に比べて眠気が増し、注意力が低下することが示されている 。また、朝 8 時から持続的に 1 日以上徹夜で覚醒させた介入研究では、認知・精神運動作業能力は、夜中の 3 時(17 時間覚醒)で血中のアルコール濃度が0.05%(日本では0.03%以上で酒気帯び運転)の時と同程度に低下し、翌朝 8 時(24 時間覚醒)にはさらに血中アルコール濃度0.1%(およそビール大瓶 1本飲用に相当)の時と同程度に低下することが示されている 。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

 

 

休まないと集中力が下がることは、となく分かっていましたが、17時間覚醒(つまり、睡眠時間を7時間確保しない)だけで、自動車を運転してはいけないレベルまで集中力が下がるとは驚きです。

 

昔、スノーボードをしようと、友人たちと金曜の夜に出発して朝から滑った事もありましたが、今思うと危ないことをしていたものです。

 

徹夜は日常茶飯事だったとか、昔は毎日終電過ぎて、毎日タクシー券を切っていたよ、なんていう逸話を聞かせてくるオッサン連中もいますが、こういう研究をみると、睡眠時間を削ってまで、仕事を頑張ったとしても、それがどれだけの成果を出せたのか怪しいものです。

 

むしろ、残業や終電帰りを自慢するのではなくて、定時で退社してしっかり休み、翌日も集中力を切らさずに仕事をやる方が、効率を重視して仕事をしていると考えられるでしょう。

「休む」というタスクを遂行しよう

ついつい睡眠時間を削りがちな人は、手帳に予定がびっしりの人が多いのだろうと思います。つまり、予め手帳に書いてある予定を重要視して、日々を過ごしているわけですね。

 

ならば、休むことも予定の1つにしてしまいましょう。個人差はありますが、6~8時間が睡眠時間の平均になっています。ならば間を取って、最初は7時間睡眠をとることにしましょう。7時間の睡眠をとるという予定を、毎日手帳に書き込むのです。そうすれば、後から他の予定が入ってきたとしても、その予定を避けて入れるしかありません。

 

長く人生を楽しむためには休むことも、立派な予定の1つなのです。たとえば、日々忙しく働く電車やバス、飛行機なので交通機関も、定期的なメンテナンスを行って自身を休ませています。機械だって定期的なメンテナンスを入れているのに、それ以上に繊細なはずの人間が無理しても大丈夫なはずがありません。そもそも、休まないと人は死んでしまいます。

 

または、大事な予定だからこそ、その前の日はしっかりと休む。逆に少しぐらい手を抜いても良い日は、少しぐらい夜更かししても良い。そういう風に、次の日に活動に合わせたエネルギー補給のつもりで、休むのも良いかも知れません。遠出の前に自動車にガソリンを入れるのが旅の始まりです。

 

1日の終りに睡眠に入ると思うから睡眠がおろそかになってしまう人もいるでしょうが、それは間違いです。朝起きる時から1日が始まるのではなく、起きてからの活動エネルギーを補給する時間、つまり睡眠に入る時間から、その1日が始まっているのです。

 

だからこそ、予定に睡眠に入る時間、睡眠から起きる時間をしっかりと書き込みましょう。バーチカル式の手帳に手書きでも、Googleカレンダーに書き込むでもいいでしょう。まずは、寝ることはしっかりとした1つの用事(タスク、todo)だということを理解するのです。

 

僕は寝る前に、次の日の予定をtodoリストに入れて確認しています。

 

仕事の片付けるスケジュール、アフターの予定、その次の日の準備、明日の入眠する時間。翌日のスケジュールをきちんと見える化することで、無理なく休む時間を確保することが出来ます。

 

「やる気を引き出すtodoリスト」の使い方とメリットを紹介します - ひとつでは少なすぎる。

 

計画的に成果を上げるためにも、計画的に休むことを何よりも優先しましょう。