ひとつでは少なすぎる。

趣味と嫁のために社畜生活頑張ってます。趣味と仕事が中心の雑記ブログ。

しっかり貯金できる人が優れているわけではない

こんにちは、ヒロタカです。

 

お金は貯めることは、間違いではありません。車を買う時や結婚式を挙げる時、家やマンションを購入する時など、人生の節目となるイベントでは、必ずまとまったお金が必要になります。

 

また、病気や怪我で働けなくなった時の生活費として、一定額の蓄財をしているのは間違いではありません。

 

世間では、貯金ができない人はだらしがない人、計画性がない人だという考えがあり、一方で貯金が出来る人はしっかりした人堅実な人という印象があります。でも、貯金が出来る人=優れている人ではないと思います。

 

 

 

本来なら、自分で稼いだお金なら自分の為に、自分をより高める為に投資することも、時には必要です。みすみす眼の前にあった成長のチャンスを逸してしまう、そういった”機会損失”はなんとしても避けたいものです。

 

投資の考えにある”機会損失”

「金持ち父さん貧乏父さん」と聞くと二昔前ぐらいに話題になったので読んだことがある人も多いかもしれません。

 

 

この本の著者であるロバート・キヨサキの作った「キャッシュフローゲーム」では、お金儲けのコツをゲームをしながら理解できるようになっています。ゲームとしてはモノポリーに似ている感じでしょうか。

 

このゲームは、ラット・レースという円を回りながら資産を貯め、一定の条件を超えた場合にラット・レースの外側の円(ファースト・トラック)に行くことが出来ます。如何にすばやくファースト・トラックに行くかが、勝負の決め手になります。

 

ファースト・トラックに行くためには、マス目にある”オポチュニティー(投資のチャンス)”というカードを手に入れて、それを元にして資産を増やしていくのが、ファースト・トラックへ行くための王道になります。場合によっては銀行で借金をしてまでも、”オポチュニティー”を手に入れる必要があります。

 

ラット・レースを脱出するためには、労働(給料)で資金をためてそれを元手に投資を行い、それによって資産を増やしていくことが必要です。ゲームの特徴として、労働だけをしていては、ファースト・トラックに行けないということです。

 

これは現実でも当てはまります。お金持ちになりたかったら、貯金をばかりではなく、貯めた資産を投資して、更なる資産を作る事が必要になります。無目的に貯蓄ばかりをして、成功のチャンスを逃してはなりません。

 

最善の選択肢を選んでいれば手に入っていたお金や成功が手に入らなかった。そういった”儲けそこなう”ことを機会損失といいます。「もしあの時、選択していればこれだけ儲かったのに……」という選択しないことによって発生する損です。

 

「あの時に株に投資していれば、今頃は資産が2倍や3倍になっていただろうに」とか「低金利の時に家を立てていれば、もっとローンの返済額を抑えられただろうに」という考えが機会損失の例です。

 

貯金をしている人は、貯金することが最善の選択肢だと考えてしまい、無自覚なうちに機会損失を産んでしまっているのではないでしょうか。

お金以外にもたくさんある”機会損失”

機会”損失”と書くと、お金関係の損ばかりを想像してしまうかもしれませんが、そうではありません。人生にはたくさんの選択があります。その中で最善の選択肢を選ぶことが出来たのに、それをしなかった、見過ごしてしまったことも機会損失と考えられます。

 

「好きな人と結婚するチャンスがあったのに、まだ若いと思って別れてしまった」「急成長中の会社からヘッドハンティングが合ったのに、今の職場の居心地の良さから断ってしまった」こういった現状維持の保守的な考え方で、自身がより幸せになる、より自分を高めるチャンスをみすみす逃してしまっている人もいるのではないでしょうか。

 

もっと身近にすると「欲しい機能があるスマホが出たのに、2年経つまで待とうと思った」なども機会損失に上げられます。スマホの新機能でどれだけのあなたの生活が変わるのか、それによって得られるメリットを諦めてまで、2年縛りを守る必要があるのか。

 

これは、貯金をすることが善という保守的な考え方が、産んでしまった1つの悪癖だと僕は思います。新しいことに挑戦すること、それがすべて正解であり成功するとは限りません。しかし、チャレンジすることを忘れてしまって、ただ通帳の残高が増えていくことが正しいはずがありません。

 

世間では、貯金=善という考え方があり、これは往々にして正しいとは思います。しかし、目的に貯金をしてしまうことによって、せっかく目の前にある成長のチャンスを、みすみす見逃してしまう人がたくさんいるのではないかと思います。これは非常にもったいないことです。

 

無計画に使ってしまう人がいるように、無計画に貯金してしまう人も世の中には一定数います。そういう人は、世間の貯金することは絶対に正しいという風評に惑わされずに、目的を持った貯金、目的を持った投資が出来るような人になりましょう。