ひとつでは少なすぎる。

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独立しようとして、はじめて分かるメンターの価値

自己啓発系の書籍を読むと、メンターを見つけることが大事だよ、とよく書かれています。

 

メンターという言葉で検索すると、

 

メンター
Mentor。「助言者」「相談相手」「師匠」を意味します。新入社員や後輩に対し、職務上の相談にとどまらず、人間関係、身の処し方など個人的な問題まで広く相談に乗り、助言を与える人。1980年代にアメリカで人材育成の手法として制度化され、日本でも導入が進んでいます。

 

 

といった内容が出てきます。

 

スター・ウォーズだと、ルーク・スカイウォーカーに対するマスターヨーダ。
巨人の星だと、星飛雄馬に対する星一徹。

 
要するに、自分を一人前になるまで育ててくれる人のことですね。

 

 

社会に出る上で、メンターなんて必要ない、そう僕は思っていました。何故かと言うと、僕の周りにはすでにメンターになる人が沢山いたからです。

 

得敵の人からの助言など無くても、周りの人の行動一つひとつから、何が正解なのかなにがうまいやり方なのかと、自分で自分の問いに対する答えを考えることが出来たからです。

 

少なくとも、会社員生活を送る上で、メンターが必要だと思ったことはありませんでした。

 

その一方で、道を踏み外そうとしている今の僕は、猛烈にメンターが欲しいと思っています。

会社員にメンターは必要ない。

自営業を営んでいた父。

企業で定年まで勤め上げた祖父。

外資系企業で昼夜問わず働いていた叔父。

 

親族だけみても、様々な働き方の見本がありました。

 

それに加えて、学生時代からの友人や会社の上司先輩なども、僕にとってはメンターになり得ました。

 

特定のメンターがいなくても、そういった人々の言動を観察していれば、大体の事を自分で学ぶことが出来ました。

 

この人のやり方だと会社で評価される。この考え方は応用できそうだ。

 

そういった人を観察して、やり方を真似て学ぶ。それだけで、少なくとも日本の会社員生活は、うまく回すことが出来ます。

 

踏み固められたルートが見えてる

キャリアについても、10年も同じ会社にいると、ちょっと考えをめぐらせば大体想像がつきます。

 

今の部長は10年前にあそこにいて、その前はどこそこで仕事をしていたようだ。

 

なら、自分が20年後にあのポストに就くためには、10年後にはあそこにいて、それに必要な能力はetcetc。

 

逆算すれば、出世のために今やるべきことも分かるわけです。

 

もちろん、自分のキャリアについてパスポートが用意されているわけではありません。しっかりとした地図や道などがある訳でもありません。

 

ただ、よくよく目を凝らすと、自分から目標とするポストまでの、まるで森の中にある獣道のように、踏み固められたルートが見えるはずです。

 

そして、いままでにその道を通り過ぎていった会社の先輩上司が、その道の先に見えることでしょう。

 

自分のペースを守って安全運転

ゴールとスタートが見えているなら、あとは歩くだけです。

 

重要なのは、無理をしないこと。会社員生活は長距離走と一緒です。どれだけ無理をせずに低負荷で走り続けられるかが重要になります。

 

一つは、自分のペースを保つことです。マラソンや駅伝で途中で調子を崩す人は、周りに飲まれたりして、自分のペースを保てずに、結果として自滅してしまいます。

 

会社員も同じで、一時的な出世の遅れや仕事に恵まれないなどはあっても、それを気にせずに自分のペースを守って、仕事をこなす事が大事です。

場合によってはメンターは邪魔になる

そうなると、特定のメンターを持っているのは足かせになる場合もあります。

 

メンターといっても同じ人です。時には、間違ったり間違ってはいないけれども自分には合わないようなアドバイスをされるときもあるでしょう。そういう時にあなたはそれを拒否できるでしょうか。

 

あなたが疲れているからと言って、タイミング悪く食事に誘うメンター。噛み合わない上司に対して、的外れなアドバイスをするメンター。

 

自分のキャリアや仕事のやり方について、自分で考えられる環境にいるのなら、メンターという存在は必要なくなります。

 

逆に、合わないメンターと一緒になると、人間関係の不一致というリスクを負うことになるでしょう。メンターが全てにおいて有用な制度どういう訳ではないのです。

 

レールを外れたときに、メンターが欲しい

そんなこんなで「メンターなんて必要ねえ!」なんて僕は息巻いていましたし、会社生活では、よほど新人の出来が悪いか、よほどメンターが教育上手では無い限りは、メンター制度は意味を成さないというのは今でも1つの真実だと思っています。

 

人が本当にメンターを欲するのは、事例のあまり無い環境に、自分の意思で進むときです。

 

あなたが起業したり、独立を望む際、つまりあまり周りに事例のない環境に、自らの意思で進もうとする時こそ、メンターが本当に必要なときです。

 

地図もなく獣道もない森を歩くときには、たとえ同じ森でなくても、過去に森を歩いて森の歩き方を知っている、そういう先人の知恵が非常に頼りになります。

 

たとえば、あなたが起業を目指すのならば、起業経験があり、そして今でも経営者として頑張っているし若手経営者にメンターになってもらうべきです。

 

レールのない道を歩く必要がある。 

そして、有能な人意欲のある人ほど、将来的には会社員という道を外れていく必要性があることを、理解しています。

 

なぜなら、自身が成長するためには、筋トレと同じで、自分にある程度負荷がかかる環境に、身を置く必要があるからです。

 

社会人として成長し続けるためには、いつかは会社員というぬるま湯を飛び出していく必要があるのです。

 

同じ道は、1つとしてない。

会社には、先人過去の慣例といった゛正解゛があくさんありました。そのため、過去の踏み固められた正解のルートに沿って、歩く事ができました。

 

独立すると、正解なんてものは、なくなります。踏み固められた道なんてものはなくなり、自分で、道を切り拓いていくしかありません。

 

その際には、選んだ道が正解かどうかではなく、自分の判断で進んでいく決意が必要になります。

 

あなたの前に正解の道はなく、あなたの後ろに道ができるのです。

メンターが欲しくなったら、◯◯した証拠

会社員の道から外れる事を考えた結果、やっとメンターの重要性に気づきました。世の中的には遅すぎるのかも知れません。

 

会社員に染まってしまうと、正解かそうでないか、過去の慣例に従っているかどうかなど、物事の見方に偏りが出てしまいます。

 

自身がより一層の成長と成功を手に入れたかったら、正解かどうか分からない世界に、身を置いて、その中で成果を収める必要があるのだと気づけました。

 

与えられて気づくのではなく、自分自身で気づけたのは、良かったと思っています。