仕事で上司に理不尽に怒られてしまった。好きな人とのデートしたのに振り向いてもらえなかった。飲みすぎて二日酔い。
ひとはちょっとした失敗や叱責で、へこたれてしまうものです。ショックを受ける出来事があったり体調が優れなかったりすると、なかなか立ち直らず、次の日の仕事などにも集中出来なかったりします。
僕もそうでした。上司に大きなミスをして怒鳴られたり、好きだった人にこっぴどく振られたり、そういうことがあった後は一週間ぐらい1日仕事にならなかった事もあります。
人は気分で仕事をする。
同じ仕事でも、やりたい仕事とやりたくない仕事がありますし、同じ職場の同僚でも、一緒に仕事をしたい同僚としたくない同僚がいます。
人間は、理性ではなく気分で仕事をします。
体調や気分が悪ければ、仕事のやる気が出ないし、人間関係などでショックを受ければ仕事に集中できなくなってしまいます。そういう日は、仕事をやらないで休んでしまえ、と言えれば簡単なのですが、なかなか今の社会では現実的ではないでしょう。
なので、そういう時はさっと気分を入れ替え仕事がんばって定時であがり、アフターを楽しんで気分転換するのが一番です。不調のままダラダラ残業を続けて、結果、次の日も不調を抱えて仕事をするよりよっぽどマシです。
人は気分で仕事をします。ならば、気分をコントロールできるようになれば、理性的に仕事が出来ると思いませんか。
「やる気スイッチ」を作っておく
瞑想が、精神をリラックスさせ、集中力を高めるのはよく知られた話です。アップルの故スティーブ・ジョブズ氏をはじめ、アメリカの起業家たちは、日常的に瞑想をやっています。
瞑想は、一回だけやっても効果はなく、何度もやる内に、「瞑想するとリラックスする」というスイッチが身体に出来ることで、リラックス出来るようになります。
ならば、落ち込んだ気分をリセットさせやる気を強制的に出させるスイッチ。「やる気スイッチ」を自分の中に作る事が出来れば、どんなに気分が落ち込んだ時でも、仕事に集中する事が出来るようになれます。
スタバのラテを飲む、お気に入りの音楽を聴くなど、「やる気スイッチ」は自分自身に合った形で作ることが出来ます。僕のおすすめはストレッチです。身体を動かす事で精神が活発化するので、気持ちを切り替えるのにはピッタリです。背伸びや肩甲骨剥がしなどなら、オフィスでやることもできるでしょう。
イチローが、打席に入る前にユニフォームの袖を引くように、仕事に集中するための、自分だけのスイッチを日頃から作っておきましょう。
自転車と同じで動き続けるのは、さほど難しいことではありません。一番難しいのは、漕ぎ出しです。コケないでスタートすることです。気分をリセットして、やり始めるための慣習を作っておきまさょう。
しっかりと原因と向き合う
メンタルの復調に一番だめなのは、失敗した事を、ずっと頭の中に留めておく事です。ショックが次々と、まるでお手玉のように思い出されるでしょう。
これを解消するためには、原因を可視化して、しっかりと向き合う事です。
僕なら、その出来事を書き出して、しっかりと分析しようとします。ショックを受けた出来事を書き出して、目で見てみる。何が原因なのか、なぜそれで自分はショックを受けているのか。今後そうならないためにはどうすれば良いのか。
大概のなやみは、それだけで随分と小さく見えるものです。
リラックス出来る環境を作っておく
今までは、受けたショックからどうやって立ち直るかの方法を話しましたが、そもそもショックを受けない、ショックを受け流す事も大事です。
何を言われてもへこたれない鋼鉄のメンタルをもともと持つ人もいますが、大抵の人は、ちょっとした失敗で落ち込んでしまいますし、それからすぐに立ち直る事はできません。
自力で立ち直るのが難しいなら、外部に助けてもらいましょう。
アロマオイルを常備しておいて、仕事に疲れたらちょっと使ってみる。PCの壁紙を好きな写真や風景にする。頑張ったら甘いものを食べるなど。
そういったちょっとしたことで、自分をリラックス出来るような環境を作り上げることも、仕事に集中するための一助になります。