ひとつでは少なすぎる。

趣味と嫁のために社畜生活頑張ってます。趣味と仕事が中心の雑記ブログ。

社会人からサックスを始めるならYAS-875(or 875EX)を選ぶしかない3つの理由

こんにちは、ヒロタカです。

僕は、今までに2度サックスを買っています。

 

 

1台目は、高校生の時です。両親に中古のアルトサックスを買ってもらいました。

2台目のアルトサックスは、働き始めて初めてのボーナスで買いました。

 

高校生のときは自分のお金ではなく、両親からのプレゼントだったので、
そんなに考えなかったのですが、自分のお金で買うとなると真剣になります。

 

どれが自分に合う楽器なのか。
もしかしたら一生使い続ける相棒となるのでずいぶんと悩みました。

 

僕が選んだのは、ヤマハのカスタムモデル、YAS―875でした。
875EXと悩んだのですが、より響きに重厚感のある875の方が僕の好みにあう楽器だったのでこちらにしました。

 

それからずっとレッスンや発表会、演奏会などで使用しています。

重厚な響きがあり、安定した音程、手に馴染むサイズ感ととても満足しました。

当時はかなり悩んだ末の決断でしたが、今でも頼れる相棒として使用しています。

 

875一択、という考え方はなかなか過激だと思います。

もちろん人の好みは千差万別なので、自分はセルマーの音が好きだから絶対セルマーに

する、という方もいると思います。

 

そういったこだわりがあって迷いが無い方は素晴らしいと思います。

是非、セルマーを購入されてバリバリ吹かれてください。

 

でも、もしあなたが初心者で、楽器に関してこだわりがなく、

これからサックスを頑張ってやっていきたいと考えているのでしたら、

こういう考え方もあるよと、参考にして頂けると幸いです。

 

僕が当時、かなり時間を掛けて875を選んだのですが、その時に875に決めた決定的な3つの理由があります。

その3つとは、

 

・実績のあるメーカーであること
・ナンバーワンブランドでないこと
・コストパフォーマンスが良いこと

 

でした。

 

 

・実績のあるメーカーであること

YAMAHAは、サックスの三大メーカーに数えられます。

 

サックスの開発者であるアドルフ・サックス工房の流れをくむセルマー(H.Selmer)。
日本のサックス専門メーカーとして明治からの歴史ある工房のヤナギサワ(柳澤管楽器)。
そして、世界で最大の総合楽器メーカーであるヤマハ(ヤマハ楽器)。

 

他にもクランポン(Buffet crampon)などもありますが、
三大と数えられるのは、セルマー、ヤナギサワ、ヤマハになります。

 

それぞれ個性の光るサックスを世に送り出してます。

プロの演奏家の方々のほとんどはこの三大メーカーのどれかで演奏されています。

実績もあり、お値段もそこそこします。実売価格で、最低30万円後半~といったイメージでしょう。

 

世の中には、たくさんの種類のサックスがあります。安いものだと5万円もしないよう

な、おもちゃのようなサックスもたくさんあります。

 

ただ、もしあなたが初心者で、サックスに対して強いこだわりがないのでしたら、この三大メーカーから楽器を選ぶべきです。

できたら最上級モデルを選びましょう。

 

サックスを初めたばかりの頃は、音色の良し悪しなどわかりません。
練習の時、レッスンを受けた時にイメージと違う音が出たとしても

それが自分の技量によるものなのか、それとも楽器がわるいのか判断できない。

 

それでは、いつまでたってもうまくなる事はできない。
楽器に不信感を持ったままの練習なんて、良いところは一つもありません。

自分の技量も楽器の実力も不安定だったら、

どこを拠り所にして上達していけば良いのでしょう。

 

そういうとき、実績のあるメーカーの最上級モデルだったら、

間違いなく一定以上の実力を発揮してくれます。

 

それはあなたにとってとても安心できることです。
まずい音が出ても、それの原因はあなた自身の問題だと確信できる。

それはあなたの能力向上に確実に繋がります

 

信頼のおける楽器が欲しかった。

それが、僕がYAS-875を選んだ理由の一つです。

 

・ナンバーワンブランドでないこと

今のサックスの中で一番のブランドといえばセルマーで間違いないでしょう。

サックスの父であるアドルフ・サックス工房の流れをくみ、マークⅥ、SA80(スーパーアクション80)と数々の名器を生み出したセルマー。

 

現在のサックス業界はセルマーの音色が基準となっている

と言っても過言ではないでしょう。

現在のヤマハサックスのカスタムモデルである875.875EXは、

セルマーのシリーズ2(SA80 SerieⅡ)、シリーズ3(SA80 SerieⅢ)を目標として作れたと言われています。

 

どんなに他のメーカーが頑張って良いサックスを作っても、セルマーのサックスが、
サックスの本流で王道なのが揺らぐことは無い。

だからこそ、僕はセルマーではないヤマハの楽器を購入しました。

ナンバーワンでないからこそ、ナンバーワンになろうと努力することが出来る。

そういう上昇しよう、チャレンジしようという精神を持つメーカーの楽器が

一番伸びがあると思ったのです。

 

チャレンジ精神のあるブランドの楽器が良いと思った。

それが、僕がYAS-875を選んだ理由の一つです。

 

・コストパフォーマンスが良いこと

他メーカーのカスタムモデルと比較するとYAS-875は圧倒的に安価でした。

 

現在の最新モデル(アルト)で、他のメーカーと比較すると

 

ヤマハ:YAS-875 ¥485,000(税抜)

セルマー:Jubilee SerieⅡ ¥577,800(税抜)

ヤナギサワ:A-WO20 ¥496,800(税抜)

 

実売価格になると、ヤマハの値段の安価さは、ひときわ飛び抜けます。(ちなみに、ヤナギサワとどちらにしようか。最後まで悩みました。)

 

サックスは他の楽器と比較すれば安価で購入できます。

だからといって、決して安い買い物ではありません。

 

良く言われるのが、初めは初心者向けの安い楽器を買って

続けるようだったら高いのを買えばよい。

 

これは明らかに間違った選択です。

他の道具でもそうですが、ここで言われている初心者向けとは、

ただ安価な楽器で、決して吹きやすい、使いやすい楽器ではありません。

安い楽器は安いなりの音しか出ません。(腕前があれば、その限りではないですが)

 

サックスを始めて、本気で上達したかったらカスタムモデルを買うべきです。

カスタムモデルはプロも使用している楽器です。

プロが演奏するに見合うだけの実力を備えた楽器。

技術が拙いなら、それを道具で補う。

それぐらいの気持ちでカスタムモデルを購入しましょう。

 

・さいごに

もちろんこれは僕が購入する際に考えていたことです。

これが絶対ということはありません。

 

セルマーの華やかな、フランスらしい音色は他のメーカーの楽器では出せない音色です。
お金で買うことは出来ません。ヤナギサワもそうです。

 

それぞれの楽器にそれぞれの良さがありますが、

それがわかるのは、やはり熟達した腕と聞き分ける耳があればこそでしょう。

 

そういう判断がまだ出来ない方で、

これからサックスでバリバリ頑張っていく。

 

そういう風に思われている方の参考になれば幸いです。