ひとつでは少なすぎる。

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伊豆の老舗旅館、国登録有形文化財の宿「落合楼村上」は、家族旅行にぴったりの大人の宿。

還暦になった両親と祖母を連れての温泉旅行に行ってきました。伊豆天城湯ヶ島温泉の名宿「落合楼村上」に泊まったのでその感想です。

 

 

落合楼村上の雰囲気

www.ochiairou.com


心地よい静寂のある旅館です。周りはすべて同館の敷地なので、本当に静か。宿の下を流れる狩野川の、水の流れる音だけが聞こえます。

 

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広々としたロビーでチェックインの手続き。その前に、自家製のウェルカムドリンクが振る舞われます。梅を絞った特性ドリンクが身体に染みます。

 

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文豪の時代を感じる客室

今回は、二間続きのの和室に泊まりました。メインルームの軒先には椅子が2脚。ここでお茶を飲みながらひと息。ガラスの向こうには木々や川が見えます。

 

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館内着のセットには、足袋が付いているので冷え性の人にはありがたいですね。また、小物が入るぐらいの巾着ももらえます。

 

僕はアメニティ入れとして、これだけ持って温泉に行きました。

 

洗面台、お風呂、トイレとひと通りは揃っています。設備が古いのは、否めないです。

 

ただ、客室の時代を感じさせる雰囲気と、窓から見える景色で、十分にお釣りが出ます。

 

吊橋のある中庭を散策

庭を散策出来るとの事なので、行ってみました。吊橋を渡って向こう側に行けます。けっこう揺れる。

 

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上を見ると旧別館への連絡路が見える。

 

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温泉は厳選かけ流し、複数の温泉の交わる混合温泉

 温泉は全部で3つ。すべて露天風呂付きなので、風光明媚な景色を見ながら温泉を楽しめます。

 

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うち、一つは予約制の貸し切り温泉になっています。とても人気があるようなので、いい時間帯に入るのなら早めに行って予約するのが良いかも。

 

時間帯で入れ替わる2つの湯殿は、両方とも素晴らしい。洞窟のある天狗の湯。浄蓮の滝のモザイク画のある、モダンタイル大浴場&露天風呂。ともに温泉も景色も最高でした。

 

タオルは脱衣所に常備されています。使いたい放題。アメニティもひと通り揃っているので、部屋から手ぶらで温泉に行けるのが嬉しい。

 

湯上がりは、庭を眺めながら電動マッサージ機でリラックスできます。

 

食事はお部屋で上げ膳下げ膳

食事はすべて部屋食になります。中居さんが膳の上げ下げをしてくれて贅沢な雰囲気。

 

料理は会席料理。全部で10皿ぐらいはありました。地元のもの、旬のものを使った丁寧な仕事を感じさせてくれる料理です。

 

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品数は多いですが、一つひとつの量は多くないため、無理なく食べられます。口直しの日向夏シャーベット美味しかった。

 

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食前酒で出してくれた磯自慢で、地味にテンションが上がりました。

ラウンジは広々とした贅沢な空間

夜はバーになるラウンジは、広々とした空間と高い梁の天井。ゆったりとした時間が楽しめます。この場所で時間がすごせる、

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というだけで贅沢な気分。ウィスキーを頼むと、サービスで乾きものが付いてきました。

 

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同じラウンジで、朝のチェックアウト前後は、コーヒー紅茶のサービスがあります。

心配りが行き届いたサービス

甲斐甲斐しいスタッフの気配りがウレシイ。特にチェックイン、チェックアウトがロビーラウンジで飲み物を飲みながらのんびりと出来る。

 

最近のおしゃれホテルはあんまり意識していないみたいだけど、チェックイン・チェックアウトでバタバタすると、どんなに部屋や料理の良かった宿でも嫌な気分になる。逆を言えば最初と終わりがスマートに行けたらほぼ勝ったようなもの。少なくとも自分はそう感じるし、そういう宿にまた行きたいと思う。

 

チェックアウト後の館内見学ツアーは、残念ながら、今回は行けなかった。ただ、こちらもアフターサービスとして嬉しい。

 

次のお客が待っているので、チェックアウトしたらさっさと帰れ、ではなく落合楼という宿をしっかり味わってほしい、という旅館側の気持ちを感じる。

 

ちょっと気になる所

ほぼ大満足の旅行だったけど、あえて気になった点を上げると2つある。

 

1つは、コンセントが少ない事。コレは部屋によって違うかもしれないけど今回泊まった部屋には空いているコンセントが部屋にひとつ。洗面所に2つだった。今時はどうしても携帯やタブレットの充電のために、空いているコンセントが欲しいので、気になるようなら電源タップを持っていく方が良いかもしれない。

 

設備の古さをどう思うかは、人によると思う。建物自体も明治時代のものを改修しながら使っているだろうから、防音や断熱などは無い。

 

ただ、木材の柔らかな感触や、不均一なガラスの色合いを良いと思えるかどうかは、泊まってみないとわからないだろう。少なくとも、こういう宿があるということを知っておいて損はないと思う。

 

近隣の観光スポット

文豪が愛した宿なので、周りに遊びに行けるところはあまりない。ただ、せっかく天城に来たのならこちらには是非行ってほしい。

 

浄蓮の滝観光センター

モザイク画と同じ滝が見れます。川は釣り堀にもなっていて、ニジマス釣りが出来ます。

虹の郷

www.nijinosato.com

ホームページはダサいけど実際は見事なものです。色とりどりの花々が咲き誇っています。ガラス室には有名な青いバラが見ることが出来ます。

 

お土産もの屋

温泉まんじゅうもいいが、最近はこれらのお店も人気が高い

 

TOKYO RUSK 伊豆ファクトリー

 

www.tokyorusk.co.jp

ここは、二階が休憩施設になっている。土産用とは別に、できたての自分用ラスクを味わうことが出来る。無料で飲み物が頂けるのも嬉しい。

 

ドライブイン いちごプラザ

15plaza.com

ここのいちご大福は、本当においしい。日持ちしないのが難点だが、保冷ケースに入っていれば2日は持つ。是非家族へのお土産にしてほしい。

 

さいごに

 

伊豆の温泉宿で一番人気の落合楼村上。実際に泊まってみて、さすがだと感じました。年齢層としてはちょっと高め。とは言っても、来ているお客さんの中には若い女性グループもいたので、ひとによりけりでしょう。

 

なかなか気軽に行けるお値段ではないですが、是非、また行きたいと思える宿でした。老舗の良さを堪能できました。