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【読書レビュ】AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である

こんにちは、ヒロタカです。僕は、経済学部を卒業したバリバリの文系人間ですが、中学生ぐらいまでは、理科や数学が得意でした。

 

高校時代の文理選択の際に、数学3Cや物理などの敷居の高さに挫けてしまい、更に、就職を見据えて文系の方が楽なのではないのかと考えたため、文系に進みました。

 

そのまま、なんとなく科学やテクノロジーなどの話とは疎遠になって今に至っています。パソコンやスマホは使いますが、それだって使い方を知っているだけで、どうして使えるのかを理解しているわけではありません。

 

そんな中、成毛眞さんの「AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である」を読みました。

 

AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)[Kindle版]

成毛 眞 SBクリエイティブ 2017-01-05
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文系とか理系とかに関係なく、科学リテラシーというのは、これからを生きる上では必要不可欠になる。文系だから、よくわからないけど問題なく使えるからという理由で科学から遠ざかってはいけない。そう意識させてくれる良書でした。

 

巻末におすすめされている書籍も、順次読んでいこうと思います。

STEAMとはなにか?

この本では、「STEAM」という単語をキーワードにして未来を生きていこうと紹介している。「STEAM」とは、もともと「STEM」であった。

 

S-サイエンス(科学)

T-テクノロジー(技術)

E-エンジニアリング(工学)

M-マセマティックス(数学)

 

それぞれの学問の頭文字をとってSTEM(ステム)。もともとSTEMは、1990年代からアメリカのNSF(アメリカ国立科学財団)で使われ始めた造語だと著者は説明する。

 

「STEAM」は、そこにA-アート(芸術)を加えたものである。

 

S-サイエンス(科学)

T-テクノロジー(技術)

A-アート(芸術)

E-エンジニアリング(工学)

M-マセマティックス(数学)

 

そもそもアートとテクノロジーの進化は、切っても切り離せない。 14世紀のイタリアに端を発したルネサンスは、ギリシャ・ローマ文化を復興させようという運動だった。それを支えたのが印刷技術である。

「AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である」より

 

 

 

著者は、文化はテクノロジーの進歩とともに発展してきたと説明する。直近の例として、プロジェクションマッピングやドローンなどの技術を利用したアーティストのライブやミュージックビデオを例に取っている。

 

STEAMなMV(ミュージックビデオ)

その中の1つに、アメリカのロックバンド「OK Go」のMVが紹介されていたので、ユーチューブで視聴してみました。マスゲームも見事ながら、ドローンで撮影したという映像が全くブレずに、まるで空中を滑るように映像を撮れているのが見事でした。

www.youtube.com


音楽とSFというと「マクロスシリーズ」が思い出されます。マクロスFのシェリルやランカの幻想的なライブシーンが、近い未来で現実に再現されるのも無理なことではないと思わせてくれます。

 

ちなみに、「STEAM」でググるとPCゲーム及びビデオのダウンロードサイトであるSTEAMが出て来る。

 

ゲームというとパッケージ販売の印象が強いが、こうやってダウンロード販売にすることで、ユーザーが安価にゲームを購入することがデキるようになっている。

 

また、制作側もパッケージを作る必要がなくなり、資金負担が少なくなり、ゲームを販売する小売側も在庫を持たないで商売ができるなど、ゲームの販売方法ひとつとっても、技術の進歩を感じさせてくれる。

 

だれもが科学的リテラシーを持つ必要がある

AIやロボットの台頭によって、既存の職や生活が維持されることはないだろうと著者は示唆する。そのため、現代を生きる我々は最新のテクノロジーの情報を常の取り入れて、そしてそれを理解するだけの素養が必要だ。

 

AIやロボットの台頭で、今ある仕事がなくなる(代わりの仕事が発生する)可能性は十分にある。それに対応出来るのは、日頃からテクノロジーの知識を取り入れている者だけになる。

 

AIやロボットが進化をし続けていくと、(ある分野に特化した)限定的な能力では、人間と大差のない成果を発揮することが出来るようになる。その場合、「AIに使われる」人間と「AIを使う」人間に二分されることも考えられる。

 

どちらが良い悪い優れている劣っているというわけではないが、「AIを使う」側の人間には、常に最新のテクノロジーをキャッチし、それを利用できるだけの能力が求められる。

 

著者のおすすめテレビ番組

科学リテラシーを養うために、著者は日常的に情報を身体に取り入れることを推奨している。本が多いが、TV番組もあるので紹介しておく。

 

「サイエンスZERO」

www4.nhk.or.jp

「コズミックフロント☆NEXT」

www4.nhk.or.jp

 

「モーガン・フリーマン 時空を超えて」

www4.nhk.or.jp

 

NHKの受信料については様々な問題があるが、こういった民放とは違う骨太な番組を作ってくれるのがうれしい。

 

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