ひとつでは少なすぎる。

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サクソフォンの上達に欠かせないおすすめの教本

こんにちは、ヒロタカです。

 

上達するために必要なのは、日々の自主練習や自主学習になります。

 

演奏テクニックを学ぶためには、楽器を自由自在に吹かせる事が出来る基礎力です。先生の教えを理解するためには、その下地となる知識があるに、越したことはありません。

 

 

僕は、サクソフォンを習うのなら、プロの先生に直に教えてもらうのが一番だと思っています。音楽などの芸術活動や運動などは、理論よりも感性や直感を強く使うものです。そのため、頭で覚えるというよりも、感覚を覚えたり身体に染み込ませるというやり方の方が、先生も教えやすく、また生徒も教わりやすいものです。

 

その結果、どうしても”学ぶ”よりも”真似る”方が主流になります。

 

「Don’t think Feel!」(考えるな、感じるんだ)とは、映画「燃えよドラゴン」でブルース・リーが言ったセリフですが、格闘技とまさに同じことが芸事(げいごと)にも言えると思います。

 

とは言っても、プロの先生に見てもらえる環境にいる人は、そう多くはありません。また、運良く先生にレッスンをしてもらえる環境にいたとしても、毎日レッスンを受けるなんてことは現実的ではありません。

 

そこで、自主練習や自主学習に使える、サクソフォンのトレーニングブックやテキストブックをまとめてみました。感覚的なものを言語化しているため、わかりやすい分かりづらいはありますが、内容が充実していて、どれもハズレなしの一冊だと僕は思っています。

日々の練習に使えるトレーニングブック

サクソフォーンのためのトレーニングブック(須川展也)

 

 

日本のクラシックサックスのトッププレイヤー須川展也先生の書かれた教則本になります。


音階や分散和音が、調ごとに書かれています。私が先生に習い始めたときに、最初に購入を勧められました。

 

はじめは音符がズラッと並んでいて、よく理解できないままに始めてしまいましたが、やっていくと段々と、この基礎練習の大切さが理解出来るようになります。演奏のために必要な基礎が詰め込まれた一冊にです。

 

頭から調性ごとに練習しても良いですし、すべての調の一番だけ通すのも良いです。
時間が無い時は、とりあえず3度の跳躍だけでも練習すると言う人もいます。(実際、3度の跳躍はよくオーケストラの譜面にも出てくるので、実践向きの練習かもしれません)

 

最近は、サックスを本格的に習い始めると、この本から始めている人が多い印象です。実際、僕のサックス仲間は全員この本を持っていました。初心者から上級者まで一生使い続けられる内容になっています。

「サクソフォンのための50の易しく漸新的な練習曲」ゲイ・ラクール

 

 

エチュード(etude)は、楽器の演奏技巧習得のために作られた曲のことです。ピアノだと、ハノンやショパンのエチュードが有名ですね。

 

エチュードは大きく分けるなら、二種類に分ける事が出来ると思います。

 

ハノンのような機械的な反復練習で演奏技巧を中心にして作られたものと、ショパンのように技巧練習を考えながらもしっかりした曲になっていて「歌心」も学べるものがあります。ラクールは後者の性格のエチュードになっています。

 

初心者用のエチュードと言われていますが、しっかりと吹き込めば素晴らしい曲になります。事実、雲井雅人先生がラクールのエチュード全曲を録音してCDを出していますが、素晴らしい演奏になっています。

 

「50のやさしく段階的な練習曲」雲井雅人

 

 

上記のラクールのエチュード「サクソフォンのための50の易しく漸新的な練習曲」
をCD録音したものです。今では普通に買う事が出来ますが、発売当時はAmazonで在庫切れになるほどの人気でした。

 

プロのサクソフォン奏者が本気でエチュードを吹くと、ここまで素晴らしいものになるのかと、自身の演奏との差に驚きました。

 

上記のラクールのエチュードを勉強しようという方、特に独学で頑張ろうと思っている方は、参考音源としてこちらのCDを聴いてみるといいと思います。

 

知識や演奏のコツを学ぶための教本

サックスの構え方やメンテナンス方法、練習メニューの立て方など、サックスを頭で理解するのにおすすめの教本です。須川先生の本の方が初心者向けで、初めてでもわかりやすく書かれています。

 

ラリー・テイル氏の本は上級者向けですが、アンブシュアの形や身体の使い方を懇切丁寧にイラストや写真付きで説明されていてとても参考になります。辞書的に使える一冊ですね。

「うまくなろう!サクソフォーン」須川展也

 

 

須川展也先生が、バンドジャーナルに連載していた 記事をまとめた書籍になっています。 本人が須川流サックス・スタディと言ってるように、御本人の経験がまとめられています。

 

サクソフォンの 歴史や楽器の特性、いい音を出すための正しい楽器の構え方わ咥え方(アンブシュア)など、演奏するのに必要不可欠なことが詰まっています。

 

練習方法は、ロングトーンなどの基礎練習から始まって、表現力アップの具体的な方法、更にはフラジオなどの特殊演奏技術まで、充実した内容になっています。

 

また、悪いリードを復活させる調整方法などのマニアックかつ(演奏者によって評価は分かれると思いますが)実践的な内容も書かれています。一冊持っていて、二度三度と定期的に読み返す価値のある一冊だと思います。

 

残念なのが、出版が20年近く前なので、少々情報が古いかもしれません。 ただそもそも サクソフォンの 書籍自体があまり 出発するものではありません そんな中でここまで情報がまとまった一冊は珍しいと思います 国内で出版しているので 値段もそんなに高くないので是非一冊手元に置いとくことをお勧めします 。

 

「サクソフォーン演奏技法」ラリー・テイル(訳:大室勇一)

 

 

アメリカのクラシックサクソフォン奏者であり フルート奏者も務めた経験のある ラリーている子が書かれた サクソフォンの演奏技術に 関しての本になります。

 

須川先生の本よりもさらに 昔の本になりますが サクソフォンの演奏技術に関してこれ以上詳しく書かれている本はおそらく無いでしょう。

 

楽器の特性や楽器の選び方から始まり、 演奏の姿勢 呼吸法アンブシュア 音質の良し悪し など サクソフォン奏者が 一生の課題とする内容が事細かに書かれています。内容は優しいとは言えず、また内容の充実さは圧巻の一言です。一度読んだだけではまず理解しきれないでしょう。

 

一方で、イラストや写真をふんだんに載せています。フラジオの運指も複数パターン書かれていて、(倍音を使う関係上、個人ごとに良くなる運指がある)演奏技法という理論だけでは説明しづらい内容を出来るだけ分かりやすく書こうという気持ちが伝わります。

 

この本を翻訳した大室勇一先生は、須川展也先生の恩師になります。大室先生がアメリカ留学中にこの本を見つけて、内容の素晴らしさから、是非日本のサクソフォンを勉強する人たちにも紹介したいという願いを持ったからこそ、僕たちはこれを読むことが出来ています。

 

最新の知識がわかる書籍

ザ・サックス(雑誌)

 

 

アルソ出版が出している サックス専門の雑誌です 当社は月刊誌だったはずですが、今は隔月で出版されています。

 

プロ奏者へのインタビューや、最新の楽器やアイテムの紹介。プロ奏者が独自にやっている練習方法が乗っていたり、最近開催された コンサートのレビュー、おすすめCD紹介など内容は多岐にわたります。

 

巻によっては内容が薄いかなあと思ったりしますが、一方で素晴らしいコラムやためになるテクニックを紹介しているときもあるので、ついつい毎月(とはいっても2ヶ月に一巻ですが)買ってしまいます。