経済的自由でグーグル検索すると、不労所得の話しか出て来ませんでした。
絶望した!(「さよなら絶望先生」大好きでした)
経済的自由=不労所得という勘違い
経済的自由を、不労所得をして働かないでも食べていける状態、だと勘違いしている人が結構世の中にはいます。その勘違いを利用して、不動産投資や資産運用の売り込みがされているのも想像できます。
確かに、不労所得を得る状態を作ることで、経済的自由という状態に、あなたは近づくことは出来ます。
ただ、仮にあなたが10億円の宝くじに当たったとします。
一生働かなくても食べていけるだけの資産をあなたは得ることが出来ました。つまり、あなたは”いわゆる経済的自由”を手に入れたのです。
それでも、あなたは今までと変わらず働いていることでしょう。
お金で手に入らないものが、仕事では得られる
「人はパンのみにて生きるにあらず」
聖書の言葉です。
仮に、食べるものに困らない生活が約束されてとしても、ひとは満ち足りることはないでしょう。逆に、衣食が満たされることで新しい欲求が湧き上がってきます。
「自己実現理論」で有名な心理学者のA.H.マズローは、人間の欲求をD欲求とB欲求の2つに分けています。
充分な食事や安全な寝床など、生存のために必要なものを欲しがるD欲求、そのD欲求が満たされて始めて湧き上がってくる、より高次のB欲求。
B欲求は、個々の幸せを追求するものです。なので、画一的に”B欲求的な幸せはこうだ”、とはなかなか言えません。
ですが、B欲求的行動で共通項がひとつあります。
それは、労働です。
人は、働くことで、B欲求を満たすことが出来るのです。
働くことで、ひとは社会から認められる
D欲求で満たすことが出来るのは、自分ひとりだけです。一方、社会に参加してまわりの人を助けることで、あなたはたくさんの人を幸せにすることが出来ます。
ひとは欲張りなので、自分が幸せになったら、周りも幸せにしたいと思ってしまうのです。
周りの人を幸せにすること、これがB欲求に含まれます。
実際、マイナビのアンケートでは、宝くじを当てたとしても6割近くの人が労働を続けると言っています。
Q.1億円分の宝くじが当たったら、会社を辞めたいと思いますか?
はい 37.5%
いいえ 62.5%
ただし、その時の労働は、収入のためやステータスのためではなくなっているでしょう。
経済的に裕福になったあなたは、収入や地位のためでなく、自分の好きなことストレスの掛からない仕事で社会に貢献しようと思うようになります。
そう、好きなことを仕事にしている人が、本当の経済的自由人です。
好きなことを仕事にしている本当の経済的自由人になろう
「好きなことでめしが食べられる」
こんなに幸せなことはありません。
不労所得を持っていると、やりたかったけど収入が低かったから諦めていたことを仕事に出来るかもしれません。
これはコレで、1つの経済的自由を持っているといえます。
ただし、本当は、経済的自由というものは、不労所得の有無に左右されるものではありません。
もし仮に、好きなことをして、それでいて収入面でも不自由のない生活を送れる。
こういう仕事ができる人は、不労所得なんか無くても、経済的自由を得られている状態なのです。
ならば、不動産投資や資産運用をする前に考えましょう。給料の高さや社会的なステータスを考えない、自分の本当にやりたいことは、なんなのか。
意外とそれは、不労所得を得ないでも、やれる事かもしれません。
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