ひとつでは少なすぎる。

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「就職」を選ぶのは、フリーランスや起業なんかより賢い選択だと思う

こんにちは、ヒロタカです。今年もそこそこの人数のの新入社員の方が、弊社に入社したようです。研修期間が一ヶ月ほどあるためまだ職場には入ってきていませんが、会議室で研修を受けている姿をよく見かけます。

 

 

新入社員て、見るとひと目でわかりますよね。スーツを着慣れていない感じや、連れ立って歩いている姿。初々しい雰囲気が溢れていてフレッシュマン(もしくは、フレッシュウーメン)て感じがします。

 

この時期に真新しいスーツを着ているというと、就活中の学生さんもいらっしゃいますね。朝の通勤時や、ランチに外に出かけるとこの時期はよく見かけます。

 

ただ、新生活に胸を躍らせる、幸せのオーラを出している新入社員たちと比較すると、こちらは今が勝負のときなので目が険しかったり、疲れているのかベンチに座ってため息をついていたりします。

 

今時は起業に就職する他にも様々な選択肢があるようです。フリーランスとして個人で仕事を請け負う人、会社に雇われるのではなく会社を自分で作り経営者として社会に打って出る人など様々です。ちなみにフリーランスも個人事業主なので広い枠で見れば両方共同じですね。

 

企業に雇わ得れずに、自分の腕ひとつで社会を渡っていく。昔は怪しいイメージがありましたが、最近はフリーランスで働いている人がブログやツイッターなどでフリーランスの生活について発信しているので情報もたくさんあります。

 

たとえば、

 

・パソコン一つで仕事が出来るので、時間や場所に縛られない
・売上=報酬なので、固定給より稼げる
・成果報酬なので頑張れば頑張るだけ反映される
・自分の能力が全てなので能力をあげようと努力する
・努力した結果が報酬として現れる

 

などがよく言われている個人事業主のは働き方のイメージですね。

概ね、自由、成果報酬、能力次第なんかがキーワードかと思います。

 

ただ、これって会社員のデメリット部分を誇張しているところがあると個人的には思います。長い拘束時間、固定給、能力よりも社内政治、などの会社員の悪い部分、組織上どうしようも無いところを攻撃しているような感じがしますね。

 

なので、今回は逆に個人的に会社員のメリットだと思う箇所をあげてみようと思います。会社員とフリーランスは裏腹なので、結果としてフリーランスのデメリット部分を突くことになるのかなあという気もします。

 

なにもしなくても給料がもらえる

極端な話ですが、会社に所属しているだけで労働者は給与を貰うことが出来ます。よく窓際とか言われる部署や役職がありますが、あれなんかは本当に机に一定時間座っているだけで給与を受け取る事が出来ます。

 

もちろん、実際にはそんなことはそうそうなくて、きちんと会社から支持された仕事をこなす必要があります。でも、言い換えれば、言われた仕事さえ出来ていれば、その成果に関係なく一定の給与が貰えるのです。

 

一方で、フリーランスの場合は自分で自分の給与を稼がないと行けません。自分のとった行動一つひとつが自分の稼ぎに跳ね返ってきます。今すぐ自分で何かを仕入れ、それを誰かに販売し、代金を回収することがイメージできますか。

 

自分で稼ぐ方法を考えるということは、とてつもなく大変な労力の要ることです。一方で、会社勤めなら、成果の関係なく一定の給与を毎月もらうことが出来ます。

 

様々なことに挑戦できる

仕事をしていると、様々な課題が出ます。経理なら最近だと移転価格税制やIFRS対応。海外で新規事業立ち上げの際には現地のコンサルタントと相談して会社の設立を行ったりもします。

 

もちろん、初めてのことなので、こなすのは大変です。ただそういった初めての経験を得ることは、会社に勤めているから出来る、のだと僕は考えます。

 

会社という組織に所属するとこで、自分の思いもしていなかった経験、刺激を受けることが出来る。もちろん、それがあなたの望むものかどうかは分かりません。ただ、チャレンジする機会を与えられるというのは組織に属しているからこそのメリットだと思います。

 

フリーランスの場合はそういったチャレンジを与えられることはないでしょう。すべて自分で賄わなければ行けません。組織ならばシステマチックに与えられる課題や機会(チャンス)をフリーランスは自力で手にする必要があります。

 

失敗しても何度でも立ち上がれる

現代企業では1つの会社で様々な業種の仕事をしています。これは、製品・業種は繁栄を経ていずれ衰退していくという製品ライフサイクルという考え方から来ています。

 

製品・業界は、導入、成長、成熟、衰退の4つのステージを通ります。ひとつの製品のみで会社を存続させることは出来ないで、企業はある製品で得た利益を投入し、新しい収益の柱となる商品を開発します。

 

もちろん、開発したからと言って全ての製品が売れるわけではありません。企業が力を入れて開発し、莫大な広告費を掛けて鳴り物入りで登場した新製品があっという間に消えていくというのをあなたも見たことがあると思います。

 

企業のヒットする製品・サービスは全体の一二割でしょう。三割なら名門企業です。ただ、是全体の一二割ヒットすれば他の失敗した損失をペイできるほどに企業は利益を稼ぎ出します。そうやってたくさんのチャレンジからたくさんの失敗とたまのヒットを当てることで企業は存続し続けるのです。

 

長続きする企業ほどたくさんの失敗をします。たくさんの失敗を許容して、たまのヒットで失敗分の利益を取り返す。そういう循環があることで企業は存続し続けることが出来るのです。

 

一方でフリーランスはどうでしょうか。フリーランスは成果報酬のため失敗は許されません。失敗が許されないということは出来るかどうかわからないことには挑戦出来ないということでしょう。

 

ただ、ひとつの製品やサービスはいつか陳腐化して衰退していきます。それの遅い速いはあると思いますが、衰退しないということはありません。挑戦せず、安全圏で出来ることしかしないという状態は衰退と同じです。挑戦できないフリーランスに未来はありません。

 

知見が広まる

企業には様々な人が集まって同じ目標を目指して働きます。年齢も性格も異なった人々があつまると言うことはひどく刺激的なことです。たとえば僕の同僚にモルモン教徒のひとがいます。一見するとどこにでもいる普通の男性ですが、積極的に募金をしますし週末は家族でボランティアをするそうです。

 

僕は積極的にボランティアをする人ではないので、彼は今まで出会ったことのないタイプでした。様々な人と仕事をすると、本当に自分の想像もつかないような考え方をする人と出会うことが多々あります。これは疲れる一方でとても刺激になります。

 

様々な人と付き合わざるをえない事を煩わしいと感じることもありますが、そういう新しい刺激を得ることで自分の考え方について改めて考えたりすることが出来ます。これは組織でおなじ職場で複数人数が一緒に働くからこそ起きることでしょう。

 

さいごに

もちろん、会社員がすべて良いわけではありません。毎朝の電車は憂鬱です。つまらない仕事を振られた時はモチベーションも下がります。仕事頑張ってる割に給料少ないなあと思うときも無いとは言えません。

 

ただ、IFRS対応の為の勉強会の講師役をやるために自主勉強をしたり、会社の清算のために法務局や税務署に行ったりすることは個人ではやる機会はなかったでしょう。個人として出会っていたら絶対に合わない人と、仕事をしたり、いっぱい飲みに行ったりすると意外と面白かったり興味深い話し合いになったりすることも、会社という組織でつながっているから出きることです。

 

フリーランスというスタイルは、近未来的でかっこよく思えます。ただ、旧態然の働き方も楽しいところ、魅力的なところはあるよと、これから会社を選ぶ人は覚えていてほしいなあと思ったりします。

 

 

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