ひとつでは少なすぎる。

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脱初心者の為のサックスの基礎練習(1) 良い音とロングトーン


こんにちは、ヒロタカです。

サックスで良い演奏をするために必要なものはたくさんあります。
今回は、その中でも”音”について考えてみました。

 

 

1.良い音とはなんでしょうか?

 

サクソフォーンは歌う、ではないですが、よくサックスの音色は人の声に喩えられます。
人の声のように人によって様々な音が出るためにそう言われているのですが、
そうなると何が良い音なのか迷ってしまいます。

 

プロの歌手にも様々な声の人がいて、一人として同じ声の人はいない。
もちろん、歌唱法や発声法で最低限の下地はつけているでしょうが、
だれも、ただひとつの声を目指して歌っているわけでは無いですよね。

 

だとしたら、

 

最低限の下地を持っており、なおかつ、自分が好きだと思う音

があなたにとっての良い音となります。

 

2.良い音を出すために心がけること

 

あなたが良い音をだすためには、

 

1.弱点をなくす(マイナス面:苦手の克服)
2.好きな音を見つける(プラス面:個性を伸ばす)

 

の両面から練習することが必要だと思います。

 

2-1.弱点をなくす(マイナス面:苦手の克服)

 

良い音の反対の「悪い音」とはなんでしょうか。

例えば、

 

隣どおし(ex.ド→レ)の音がつながっていない(音程や音のバランスが悪い)
高音域に行くにつれて音が細くなる(息の吹き込みが足りない)
下の音、特に下のG(アルトサックスなら下のミ)より下に行くと音が割れる(アンブシュアが不安定、速度不足)

 

などは音のマイナス面です。

こういった弱点は全て克服すべき課題ですので,

日々の練習でそれが出来ているかどうか気を配りながら練習しましょう。

 

2-2.好きな音を見つける(プラス面:個性を伸ばす)

 

好きな音、それは自分のお手本になる音です。
こうあるべきといった形はないので、あなたが好きな音を見つけてください。
そのためにも、たくさんの演奏者の音を聴くことが良いでしょう。

 

出来たらCDではなく、生の音を聴くと良いです。
CDでも上手い人は生音だともっと抜群に上手いです。
聴くと鳥肌が立ち、圧倒的な情報量と感動で涙が出てきます。

 

国内の有名なサクソフォニストは様々なところで演奏会を行っています。

インターネットやtwitterなどで演奏会告知を行っているので探してみるのも良いと思います。
また、日本サクソフォーン協会では、主催、協賛の演奏会を逐次更新しているのでこちらから情報を得るのも良いでしょう。

japan-saxophonists.com

 

ちなみに僕は、雲井雅人先生のビブラートが大好きです。

雲井雅人 シンプル・ソング

Simple Songs

3.おすすめの練習方法、意図を持ったロングトーン

自分が好きな音が決まったら、その音を目指してひたすら練習します。
ただ、気をつけなければならないのが、ただ練習するのではなく、
自分の音を聞きながら吹くのです。

 

自分が好きな音と今の音を聴き比べて、どうすればその音になれるのかを
考えながら練習するのです。

 

これを意図を持った練習と私は呼んでいます。

 

私はロングトーンとスケールには須川展也先生の教則本を使っています。
初心者から中級者までおすすめですが、ロンブトーンに関してはなんでも構いません。

 

ロングトーンでは自分の内側(身体の使い方)と外側(響いている音)
の両面に気をつけながら練習することが大事です。

 

息の速度不足やアンブシュアの不安定などは日々の練習で
克服していくしかありませんが、その際に自分の身体を自分がどう使っているのか
を自覚的に見てみましょう。

 

身体の使い方だと例えば、

 

息を吸う時、胸骨は開いているか。(腹式呼吸で腹しか動かさないなんて間違い)
アンブシュアが適当になっていないか(一音一音最適な加え方は違う)
喉の開き、口内の舌の位置はどこが最適か。

 

などは気をつけるポイントです。

 

また、響いている音に関してはどうしても自分が吹いている音と外で聞こえる音に
ズレがあるため、録音することを私はおすすめします。

 

ICレコーダーでもスマホのアプリでも構いません。
どちらにしろ下手で悲しくなると思います(僕もそうです)が、
そうやって客観的な視点の音を聴くことは大事です。

 

あなたが聴いた好きな音は、あなたが”客観的な視点で聴いた音”だと
いうことを忘れないでください。

 

4.さいごに

 

好きな音って一度見つけたからといってずっと同じとは限りません。
一流の演奏家は年齢とともに音が変わっていくものです。

 

はじめに、良い音に絶対はないと書きましたが、今この瞬間、
僕が最高だと思っている音はこれなんだ、っていうのを繰り返していくのが、
良い音を作っていく大事な過程なんじゃないかと思います。